原油相場は4営業日振りに大きく反発です。$95/bblを割れたところのサポートが強固で一旦戻りのムードの中、需給逼迫の憶測が買いを煽っています。

3月17日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$7.94高の$102.98/bblで、引け後の時間外取引は$101/bbl台後半です。

 

IEA は最新の月報で、4月以降ロシアの石油供給量が日量300万バレル規模で縮小する可能性を示しました。

制裁によりロシアの石油供給は300~500万バレル減るといった憶測が市場には広まっており、また、最大の買い手である中国は制裁に同調しないもののオミクロン株の感染拡大で需要が不安視されています。

 

とはいえ、中国もドイツなど欧州諸国も、実際にロシア産油の調達を止めたという確認は取れていません。

春の製油所定期修理期に向けて季節的な調達量減少はあっても、需給に混乱をきたすような大幅な削減を行っている証拠はどこにもありません。第一、ドイツはそういった自国の痛みを嫌って、制裁に消極的な姿勢を続けています。

 

金融制裁はロシア経済にダメージを蓄積しており、投資の縮小や外資の撤退で長期的にロシアの生産量が抑制されることは予想されますが、長期的な減少傾向は OPEC らによって代替できる可能性があります。

市場の一部が予測するような数か月以内の供給量激減が起こらないことは、ロシアと毎月密接に協議している OPEC+ が既存の合意増産ペースを維持していることからもうかがえます。

 

米国石油協会 (API) の3月月報によると、2月の全米の石油製品総出荷量は日量2,163万バレルで前年比24.0%増でした。前月比はほぼ横ばいです。出荷量は2020年3月以降異常な減少が12か月続いた後、それに対する大きな反発が12か月続きました。今は2010年代を通じて見られた緩やかな上昇トレンドの延長線上に戻っています。

 

 

国内産油量は日量1,162万バレルで前年比18.9%増。5か月連続の増加です。原油と製品を合わせた総石油輸入量は日量8,474万バレルで前年比10.8%増でした。

2022/3/17
NYMEX WTI Apr: $102.98/bbl ( +7.94 )
20日移動平均: $101.98 ( +0.11 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $121.51/ -2σ: $82.44
 幅: $39.07 ( -0.74 ) / 100日平均: $15.62
ボラティリティ
 81.35 ( +4.82 ) / 100日平均: 38.08

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