瑞祥新春、読者諸氏には2022年が実り多い1年となることを祈念いたします。

 

原油相場は8営業日振りの反落で2021年の取引を終えました。前年末から$26.69/bbl上昇しています。
12月31日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$1.78安の$75.21/bblで、引け後の時間外取引は$75/bbl台半ばです。

 

2021年の原油相場上昇は、2020年第3四半期から2021年第4四半期まで続いた世界の石油需給バランスの供給不足を背景としています。

2020年初めのコロナショックによる需要喪失に対応して OPEC+ が歴史的減産に踏み切り、その後の減産幅の縮小のペースも協調により抑制されています。

 

 

しかし、EIA や OPEC などは2022年に入ると需給バランスが均衡から若干の供給過剰になると予測しています。

需給均衡を反映した WTI の値位置は$60/bbl前後と考えられますが、長期的な温暖化ガス排出削減に伴う投資の減退で供給にはブレーキがかかるため、下値には一定の制限が見込まれます。

 

とはいえ、需給逼迫時の価格帯が需給均衡しても維持できる公算は低く、また、コロナ禍が2022年中に終息しない可能性もあることから前年に比べると軟調な動きになると考えるのが自然でしょう。

2021/12/31
NYMEX WTI Feb: $75.21/bbl ( -1.78 )
20日移動平均: $73.65 ( +0.16 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $79.09/ -2σ: $68.22
 幅: $10.86 ( -0.73 ) / 100日平均: $11.14
ボラティリティ
 34.57 ( +1.63 ) / 100日平均: 33.52

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