原油相場は小幅続伸です。前日引け後の時間外取引は堅調に推移し、ニューヨーク時間帯の朝方は$53/bbl台後半となりましたが、先週の高値域に近づくと伸び悩みました。

1月20日の NYMEX WTI 原油先物2月限は前日比26セント高の$53.24/bblで納会し、3月限引け後の時間外取引は$52/bbl台後半です。

米国のバイデン新政権による景気刺激策への期待感が市場に楽観的なムードを与えるほか、各国で新型コロナウイルスの感染拡大のペースが鈍っているとの報道も相場の下支えとなっています。とはいえ、$50/bbl大台後半に向かう踏ん切りはついていないようです。

中国国家統計局によると、12月の同国のガソリン生産量は1,171万トンで前年比4.2%減でした。3か月連続の減少で、通年での1.32億トンで前年比6.6%減となっています。コロナショックで落ち込んだ後 V 字回復したガソリン生産量ですが、ここに来て伸び悩んでいます。

 

 

12月の軽油生産量は1,301万トンで前年比11.7%減。2020年全体では4.6%のマイナスです。

ジェット燃料の不振が回復しない灯油の生産量は12月が375万トンで前年比16.1%減、通年では23.2%減少です。

 

引け後に米国石油協会 (API) が発表した週間統計によると、先週末の全米の原油在庫は120~250万バレル減少の予想に反して前週比256万バレル増加でした。4週振りの増加ですが、一方でクッシング原油在庫は同429万バレルと大きく減っています。

 

製品在庫はそれぞれ予想の範囲内の小幅な増加でした。

2021/1/20
NYMEX WTI Feb: $53.24/bbl ( +0.26 )
20日移動平均: $50.69 ( +0.27 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $55.31/ -2σ: $46.07
 幅: $9.25 ( +0.37 ) / 100日平均: $6.48
ボラティリティ
 28.22 ( -0.26 ) / 100日平均: 36.80


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