原油相場は一時$105/bblを割る続落となった後、大きく切り返して結局3営業日振りの反発となりました。

2月29日のNYMEX WTI 原油先物の終値は前日比55セント高の$107.07/bblで、引け後の時間外取引は$107/bbl前後です。

米国エネルギー情報局(EIA)の週間統計で原油在庫が予想以上に増加したことや、バーナンキFRB議長の議会証言で原油高による消費への懸念が言及されたことなどから一時は軟調でしたが、米国第4四半期のGDPが上方修正されシカゴ購買部協会景気指数も予想を上回る改善のほか、製造業の拡大を告げるベージュブックの内容もあって引けにかけて大きく反発しています。

このところ米国景気指標は堅調な数字が続き、米景気の回復期待が高まりますね。
とはいえ、今週のEIA統計でも米国の石油製品出荷量は日量1,800万バレル大台の前半に低迷しており、産業構造の転換のためか米景気の回復は石油需要の増加につながらないことを示唆しています。

ところでロイターの調査では、OPECの2月の産油量は日量3,123万バレルで前月比同28万バレル増加ということです。

 ■ OPEC oil output rises to more than 3-year high (Reuters)

リビアの産油量は前月からさらに日量17万バレル回復して同110万バレルとなり、サウジアラビアも増産を続ける一方でイランの産油量は目だって減ってはいないようですね。

石油統計速報によると、日本の1月のイラン原油輸入量は前年比22.5%減の日量34万バレルに対しサウジアラビア原油は同19.6%増の日量132万バレルと、イラン原油の削減はサウジアラビアが代替していることを示しています。

日本などのイラン原油削減分はサウジやリビアなどの増産で埋め合わせられるとして、減っていないイランの産油量分は確実に余剰となっているはずですね。
これまで2012年の世界の石油需給は若干供給不足気味に予想されてきましたが、修正は必至と思われます。

2012/02/29
NYMEX WTI Apr $107.07/bbl ( +0.52 )
20日移動平均: $103.78 ( +0.35 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $112.19 / -2σ: $95.37
 幅: $16.82 ( +0.30 ) / 100日平均: $10.76
ボラティリティ
 19.79 ( -0.16 ) / 100日平均: 28.84

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