2010/10/12
NYMEX WTI Nov $81.67/bbl ( -0.54 )

20日移動平均: $79.40 ( +0.24 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $86.25 / -2σ: $72.55
 幅: $13.69 ( +0.29 ) / 100日平均: $9.72
ボラティリティ
 22.70 ( +0.08 ) / 100日平均: 28.50

10月12日のNYMEX WTI 原油先物は続落し、前日比54セント安の$81.67/bblで引けました。引け後の時間外取引は$81/bbl台後半です。

最大の産油国サウジアラビアの石油相が現在の国際石油市場は均衡していると述べ、木曜のOPEC総会での原油生産枠の変更無しがほぼ確定したため、弱気ムードになっています。
多くの業界団体やアナリストは、足下の石油需給をやや供給過剰と見ていますから。

為替相場は不安定で、ドルの動きが原油価格を圧迫したり下支えたりしています。この日もドル/ユーロの動きに沿うように原油の安値は$81/bbl割れまで沈みましたが、引けにかけては下げ幅を削っていますね。

マスターカードの調査では、先週の全米のガソリン消費量は前週比0.7%減、前年比では0.1%増ということです。不需要期なので前週比の減少は仕方ないとしても、前年からの回復幅が低いのはあまり良い傾向ではありませんね。前週までは4週連続で前年比マイナスでしたし……

カリブ海で発生したハリケーン・ポーラですが、メキシコ湾に進入することはなく、数日中にキューバ沖で勢力を落とす見通しです。もうハリケーンの季節も終わりですね。

オバマ政権が、11月末での深海油田開発の凍結解除を決めました。
予定より7週間早い解除ということですが、規制強化で今後のコスト上昇や開発スケジュールの遅延などは予想されています。
中間選挙で苦戦しているので、景気と雇用対策のための決断ということですが……
まあ、何度大規模な環境被害を出しても、石油開発を止めることはないようですね。

今週はコロンブスデーの祝日の影響で、在庫統計の発表は1日遅れます。