人生は出会いで豊かになる | 日本酒と甘酒 糀素弓(はなそゆみ)の一歩一歩

日本酒と甘酒 糀素弓(はなそゆみ)の一歩一歩

選りすぐりの日本酒や元気の素・甘酒で、疲れた心を休めてほしい。。。そんな願いを込めて2018年12月にオープンしました。
まだまだ赤ちゃんの店なので、皆さまから育てていただけるとありがたいです。

昨日、みやざきゲンキTVを観た方から、店に電話がありました。

お電話の声から、初老の女性の方のように感じました。

その方は、おっしゃいました。

「本は嫌いじゃないんですが、なかなか行動に移せないでいます。

料理の本や雑誌は読むんですが、小説なども読まなくちゃいけないなぁとずっと思っていました。

テレビを観て、こんな読書会があったら本を読むきっかけになるかもしれないと、お電話しました」

 

 

それで今日は、私の読書や読書会に対する思いをお伝えします。

 

【本から遠ざかった時期】

私は、小さいころから比較的本をたくさん読む子どもでした。

でも、私が読むのは特定の本と決まっていました。

今のように、どんなジャンルの本でも読んでいたわけじゃありません。

同じ本を、何度も何度も暗記するくらい読んでいました。

 

本を読むのに抵抗がなかった私も、本の存在を忘れるくらい本から遠ざかった時期があります。

大学生になったばかりで、遊びとバイトに夢中になっていた時…

子育ての時…

寝ても覚めても仕事のことばかり考えていた時…

そして、携帯のゲームや昼のワイドショーに時間を費やしていた時もありました。

 

何年も、年に1冊か数年に1冊くらいしか読まない時期が続いていたのです。

 

【読書会を続けている理由】

こんな風に、本を読まなかった時期が何年もあった私ですから、他人に「読書をしなさい」なんてとても言えません。
読書は、心が疲れた時や何かを知りたい時や現実から逃避したい時など、いろんな場面で役に立つ手軽な“道具”の一つでいいと思います。
ただ、いざ本を読みたいと思った時に、自分一人ではどんな本を選んだらいいのかわからなくなります。
だから、いつでもその状況にぴったりと合ったいい本を選ぶことができる“環境”が必要なのです。
 
ずっと読んでなかった人でも、ある時ふと読みたくなる時があります。
必ずあります。
そんな時に、「こんな本が良かったよ」「これ、貸してあげるから読んでみる?」と、信頼する仲間たちに気軽に本を紹介してもらえる。
私が開催している読書会は、そんな“場”でありたいのです。
 
 
【「本好きな人」よりも「本を身近に感じる人」】

巷では、「本を読みましょう」「読書は大切です」という言葉をたくさん見かけます。

確かに、本を読むことによって心が豊かになったり、考え方の幅が広がったり、知識が増えたり、いいことはいっぱいあります。

でも、読書は強制されてするものではありません。

読みたくなければ、読まなくていいのです。

読書をしなければいけないと、強迫観念にとらわれる必要は全くありません。

だから、本を読まない人でも、全く気にせず読書会に参加してほしいと思っています。
ここでは、本との出会いと同時に、人との出会いがあります。
私が増やしたいのは、「本が好きな人」ではなく「本を身近に感じる人」です。
本の敷居をぐっと下げて、いつでも本がそばに寄り添っている環境を提供したいのです。
 
本は、全然難しいものではありません。
本は、思っている以上に豊かな心を育んでくれます。
そう、本って、人と同じなんです。
人生を変えるような人との出会いがあるのと同じように、
人生を変えるような本との出会いは必ずあります。
 
皆さまが、素敵な本や人と出会えますように・・・