小さい私にとって、足踏みミシンは豪華なお城に見えました。
小さい私は、空想の世界でもっともっと小さくなり、
そのお城のお姫様になりました。
ミシンのお城にはいろんな部屋があり、それはいろんな形をしていて
小さなお姫様の興味は尽きませんでした。
嫌なことがあったら、足踏みの部分にすっぽりはまって、
拗ねていました。
足踏みミシンは私のお城であり、逃げ場でした。
私も、ミシンはミシンとしてしか見られなくなり、
それがお城だったことも逃げ場だったことも忘れてしまっていました。
ふと、小さいころに好きだったことを思い出してみたら
足踏みミシンのお城がそこにありました。。。
あなたが、小さいころに好きだったことは何ですか？