反抗期の娘(2) | 日本酒と甘酒 糀素弓(はなそゆみ)の一歩一歩

日本酒と甘酒 糀素弓(はなそゆみ)の一歩一歩

選りすぐりの日本酒や元気の素・甘酒で、疲れた心を休めてほしい。。。そんな願いを込めて2018年12月にオープンしました。
まだまだ赤ちゃんの店なので、皆さまから育てていただけるとありがたいです。

次女は19歳。
次女の反抗の仕方は長女とは違いました。
私と長女がぶつかるのを、いつも近くで見ていたので
「私は、お姉ちゃんみたいな馬鹿なことはしたくない」と常々言っていました。
だから、反抗したい気持ちもグッと心に押さえつけ、
自分の中でかなり鬱屈した日々を送っていたはずです。
実際、部屋からほとんど出てきませんでした。

高校2年生で学校をやめると言い出し、
私に黙って福岡の私の友人に相談していました。
次女は、福岡で働きたいと言い出しました。
中学校の先生をしている友人は
「安心して私に預けて。私の娘も、反抗期の時に友人に助けてもらったことがあるの」
と言い、次女を預かることを提案してきました。
次女は、この友人の家が大好きで、よく行き来していたので、
この家から仕事に行き、高校卒業検定を取って絵の専門学校を探したいと言いました。
できれば宮崎にいて欲しかったのですが、説得され、最終的に友人の好意に甘えることにしました。

しかし、全く違った環境で育ってきた子を受け入れて、
家族の協力を得て一緒に暮らすのには、すぐにひずみが出来てしまい、
半年もしないうちに
「アパートを借りて一人で住むように手配したから」
と連絡が来ました。

できれば、アパートを借りる手配をする前に、、、
親である私に何か一言いって欲しかったなぁ・・・
そんな気持ちを飲み込み、
丁重にお礼をして
もちろん、次女を救ってくれようとした努力に最大限の感謝をし・・・


私は幼い頃から仲の良かったその友人とは、距離を置くことに決めました。

次女は、親の元を飛び出し、信頼していた大人に捨てられ、
どんな気持ちだったでしょうね。
・・・こちらサイドからだけの勝手な思いですが、次女の気持ちを考えると辛くなりました。

人って生きてきた環境で、それぞれの常識っていうのが出来上がってくるんだろうな・・・
友人にとって、私は無神経でひどい親で、常識から逸脱した人間でした。
でも私にとって彼女の言っていることやしていることに、ちょっと違和感を覚えるのです。
悲しいけど、これ以上、触れ合うことはできなくなってしまいました。



そんな次女も、最近、反抗期を乗り越えたようです。
ひとり暮らしにも慣れ、安定した生活をしているようです。
絵の専門学校の夢も、まだ諦めていないようです。
このごろ、私によくメールを送ってきます。

そして、先日福岡に行ったとき、
同窓会会場にふらりと現れました。
また、次の日も連絡があり、1時間くらいですが一緒にいることができました。

わたしは息子から、世界を学んだ―「普通の人」の生き方をゆさぶる、自閉症のピュアで豊かな内面世界/ヴォイス
¥1,785
Amazon.co.jp

↑こちらの本は、自閉症の息子と向き合い、真剣に育てたお母さんの記録です。
自閉症の子にも、反抗期があります。
しかしそれは、言葉で表現することもできず、スポーツで発散することもできず
全て、暴力となって一番近くにいる母親に向けられてしまうのです。
「子どもは、一度(心の中の)親(の像)を殺して大人になるのだ」
といった意味の言葉が書かれてあり、大変印象的でした。

こうやって、子どもは自立していくのです。

自立の仕方も時期も、いろいろです。
でも、自立していきます。
大人同士も、それぞれの成長度合いが違い、
幼い頃に仲が良くても、全く違う考え方で生きていくようになることもあるのです。
だから、人間って面白いんでしょうね。
悲しいことも、いっぱいありますけどね。

image

この絵は、次女が高校生の頃に書いて賞をもらったものです。
鬱屈した気持ちが、よく表れてますよね・・・
これを見ると、あぁ、頑張ってたんだなぁ、何も話を聞いてあげられなかったなぁって思います。



ペタしてね