みんなおはいよー
さぁ今日もいい天気だねー(大阪どしゃ降り)


先日ですね、私のブログで隠れ人気キャラになってるユウ子(http://ameblo.jp/soyonoameblo/entry-10011878676.html )が。
なんか私の骨折お見舞いに来てくれたわけですけども。


楽しい会話のキャッチボールが続く中、ヤツってば

「なんかご飯でも作ったげるよ」
とか言い出しやがりまして。
凍りつく部屋の空気。
シベリアですよシベリア。
氷河ですよ、キグナス。
本日1回目の卒倒。
とりあえず聞こえないフリした。
突然テレビに集中した。


「何食べたい?」
おいおいユウ子さんよー。

ホント。ホントこらえて?こらえてつかぁさい。
これ以上私を憂鬱にさせないで!
梅雨空とギプスとあんたの料理って!
いとしさと切なさと心強さって!



以前。
ユウ子が得意げに作った料理は、南だった。

どこだかの南半球あたりで、なんらかの部族が回し食いとかしちゃいそうな。

うるるんで出向いた山本太郎とかもてなされまくりそうな。

そういう南方風のミステリアースな味がした。
えー。
ユウ子の両親てば混ざりっけのない純日本人だったはず。
前に会った時も、すげー流暢に日本語操ってたし、どこの部族の痕跡も見あたらなかった。
ホント、問いたい。問いかけたい。
どこでその料理を会得したのかと。

どうして日本食では満足しなかったのかと。

なぜワールドワイドに手を広げたのかと。



「何があるかなー♪」
もう冷蔵庫漁りはじめてる。
いや。私もここで言いたかった。まっすぐ挙手して
「誠に遺憾ながらいりません。」
声を大にして言いたかった。
あー言えないー言いたいーでも言えないー


「あ、あれやな!栄養つけなあかんから野菜スープ作るわ!ミネストローネ!」
どうしてー
あんたが言うとどうしてミネストローネが怪しいなんらかの呪文に聞こえるの?
メガンテとかに匹敵しそうな破壊力ぷんぷんなのはなぜ?



私が何か言う前に、もう玉ねぎとか切り出してる。
てかね。
ここで本日2回目の卒倒。
ユウ子の奴、玉ねぎ丸ごといきなり輪切りにしだしてるし。
普通は、こう半分に切ってからスライスとかしていくもんじゃないの?
てかミネストローネってば普通は四角に切った玉ねぎとかじゃなかったっけ?
ここは100歩譲りまくるからとりあえず輪切りだけはやめて?


もう、そっから私は見ないことにした。
「見ざる・聞かざる・言わざる」。
「見たい・聞きたい・歌いたい」どころの話じゃない。


テレビを遠い目で見ながらただひたすら時間をやり過ごす私。


グツグツグツ・・・ドロドロドロ・・・
キッチンで動き回るユウ子はブードゥーだった。
黒魔術だった。
一体何を召喚してるんだろー?
怖いー!!



「蒼ーできたー!」
きたー
審判の時ー!!
うなだれまくってテーブルに向かう私。

お父さん、お母さん、蒼は幸せものでした。

まだ見ぬ未来のダーリン(いるよね?いると思わせてー)、先立つ不幸をお許しください。



テーブルの上にはスープがあった。確かに。
・・・・・・・・・・あれ?
「なぁ、これ、ミネストローネやんな?全然トマトの色してへんし。」
「え?トマト入れるん?」
聞き返されてどうする。
いや、あんたがミネストローネ作るって豪語したんだし。
普通ミネストローネっつったらトマトベースだろうが。
じゃあこれはただのスープね?了解。
心の中でそっと自己完結。

わざわざ作ってくれてありがとーユウ子ー(TT)


「いただきます・・・・」
ひとすくい飲んでみる。
もう。帰りたかった。
悲しみのない自由な世界に帰りたかった。

塩辛いだけの味の薄ーい、野菜臭ーい液体だった。


ユウ子は私が飲む様子をわくわくした目で嬉しそうに見つめてる。
何その「言うぞーそろそろ言うぞー。こいつ美味しいって言いまくるぞー」みたいな高揚感。

私は大人として。人として。英知を振り絞って言った。
「お、美味しい・・・・・でもユウ子、これってベースは何?コンソメ?」
「コンソメ?ちゃうちゃう!ミネストローネやって。」
「・・・・うん。ミネストローネはわかったんやけど、味付けは何でしたん?」
「味塩コショウ」
「だけ?」
「だけ。」
きたー
こいつにダシとかベースとかそういう観念ないの?
なんとなく「ミネストローネ」とか言ってみたかっただけなの?


ユウ子が燃えるような目で見つめる中、最後まで完食した私でした。
「おかわりは?」
とか聞いてきたユウ子に3度目の卒倒。
ビバ友情。


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