人は自分のことを悪人だと思うと、自分は悪人だから悪いことが起きるのではないかとどうしても思ってしまいます。
しかし、現実は善人だから良いことが起きる訳でもないし、悪人だから悪いことが起きる訳でもない。
それは自分が善人と思うから善をしているのでもなければ、悪人と思うから悪をしている訳でもないからです。
善人とか悪人とかというのは、あくまでも自分の主観であって真実ではない。だから、自分の思い込みによって運命が決まる訳ではありません。
でも、私たちは自分のことを悪人だと思い込みと、悪いことが起きるのではないかと思って不安になる。
そして、いつも何か悪いことが起きるのではないかと思って生きてゆかなければならなくなります。
そして、悪いことが起きると、やっぱり自分は悪い人間だから悪いことが起きたのだと思って、自分が悪人だということを確信してゆくのです。
思い込みというのは、悪い方向に向くと、自分をとことん苦しませるようになるのですね。