世の中には他人が悪いことをすると責める人がいます。それでいながら、自分の悪に対しては、これくらい良かろうと多めに見ています。
でも、どんなに自分の中で良いだろうと思っていても、悪をすると見えない刃が自分を突き刺しているように感じて不安になります。
他人に向ける刃は、他人だけでなく自分にも向く。
だから、自分が正しいと思うことができていないと、自分に自信がなくなり、現実を欲で誤魔化すようになります。
そして、日頃は欲で誤魔化していても、他人から責められると、まるで自分の悪を見透かされているように感じて不安になるのです。
他人の目は誤魔化せても自分の心は誤魔化せない。
自分を戒で律してゆかなければ、いつも不安を抱えて生きてゆかなければならなくなるのですね。