人生は自分だけで幸せになることはできません。それはまわりの人の影響を受けるからです。
まわりに苦しんでいる人がいたら、どんなに自分には問題が無くても、悲しい気持ちになります。そして、自分に苦しみがない人ほど、その苦しみを放っておくことはできなくなります。
だから、苦しんでいる人と向き合い、その人の苦しみを取り除き、楽にしてあげたいと思うようになります。
でも、そのように思うのは、自分自身が苦しんでいない人だけで、苦しんでいる人は、まわりで苦しんでいる人がいると安心します。
それは自分が上に立てるからです。
つまり、苦しんでいる人を見て、温かい気持ちで接するかどうかは、自分が苦しんでいるかどうかで決まります。
そういう意味で、他人の苦しみを無くしてあげたいと思う慈悲深い人になるには、まず自分自身が苦しみから離れなくてはなりません。
自分が苦しむと自然と他人の苦しみを願い、苦しませてしまう。だからこそ、まず自分自身が苦しみから離れないといけないのですね。