心があるから苦しみを感じる。だから、苦しい時、心を殺してしまえば、苦しみはなくなるから、簡単に心を殺そうとする人がいます。
でも、心を殺してしまうと、確かに苦しみは感じなくなりますが、人生に希望が持てなくなり、目先の煩悩に走って、心のむなしさを誤魔化そうとします。
どんなに苦しくても、心を殺してはならない。それは人として生きることを放棄することになるからです。
心を失うと、我しか残らなくなる。だから、我が崩れないように生きるようになります。
この我が崩れないうちは何も考えることなく生きることができますが、我が崩れそうになると、途端に不安に襲われ、煩悩で現実を誤魔化そうとする。
心が生きていれば、確かに思い通りにならないことにぶつかると、悲しくなりますが、その心を大事にすることで幸せにもなれます。
心を殺すことは、幸せになる道を放棄すること。
どんなに頑張っても、無味乾燥な世界を生きることになってしまうのです。