人間には我という卵の殻みたいな心があります。
普通の人は心が我に覆われて、不安なことや恐れから心を守り、生きています。
しかし、我に覆われて安心して生きていると、殻の中の心が成長することはありません。
だから、心が成長する為には、自分の心を覆っていた我が薄くなり、黄身のようなむき出しの心をさらけ出す必要があります。
そんな心が出たならば、心はちょっとのことで傷つき、寂しくなったり、悲しくなります。
それでもその悲しみや寂しさを癒してもらいながら、生活してゆくと、心が段々と強くなってゆきます。
心が強い人とは、寂しさや悲しみを感じない人ではなく、一度寂しさや悲しみを乗り越えた人なんだと思いました。