生まれた時から貧富の差がありますが、すべての人が生まれてきた時に平等に与えられる財産が時間です。
この時間をどのように使うかで、人生が幸せなものになったり、苦しみの連続に変わったりします。
考えてみたら、どんなにお金を稼いだとしても、それによって心が幸せになることはありません。
しかし、私たちが何気なく心から起こしている思いの数々によって、この心の世界が幸せになったり、苦しみになったりします。
だから、本当はこの残された時間を自分を幸せにするような思いを起こしてゆくことに使ってゆくことが大切なことなのに、心の種まきに目を向ける人はほとんどいません。
それは現実世界にそれだけとらわれているからであり、幸せと言えば、物質的な幸せのことだと思うからです。
だから、心の世界に目を向ける為には、まず現実世界に対する執着から離れることが大切。
現実世界をどんなに豊かにしても、そこには幸せはないと分かったら、自然と心の世界に目が向き、心の世界を幸せにすることが真に幸せになることだと知らされます。
仏教とは現実世界から離れる教え。
現実世界から離れ、心の世界に目が向いた時、仏教を実践してゆく道が開けます。
そこから先は、どこでも修行ができる。
人生そのものが善をする為の修行の場となるのです。