仏法とは、果てしない道を進む旅をしているようなもの。
始めから用意されているものは何もなく、すべては一から用意しなければならない。教えを広めてゆく為に人手が必要ならば、自分の為に動いてくれる人を育ててゆかなければならない。
そうやって、育ててきた人とは、今生死んで別れたとしても、来世また何かの縁で出会えると思います。
だから、きっと過去世育ててきた人とも、今生いつかまた出会えると思います。
仏教にとって人との出会いは大事なものであり、ご縁を結んだ人は過去世からの縁だと思って大事にしてゆかなければならない。
考えてみたら、世の中の宗教は人を大事にしない。金を運んでくれて、その人からお金が無くなったら、それでその人との縁は終わりだと思っています。
でも、仏教は大事なものは、金じゃない。だって、その人との縁は今生だけの縁じゃないから、過去世から続く縁であり、過去世から大事に育ててきた人と今生も出会い、育ててゆく。そして、未来へと繋いでゆく。
仏法とご縁を結ぶ人は不思議だな〜と思うのですが、でも、過去世から縁だと思ったら、何も不思議ではない。過去世から繋いできた縁を今生も大事にしてゆくだけ。
そういう意味で、お金なんか問題ではない。その人の存在が大事。今、ご縁を結んだ人は、過去世からどれだけ時間をかけてきたか分からない。
その時間はお金をどれだけ積まれても取り返すことはできない。
過去世から時間をかけてきた人も今生も心を込めて大切にしてゆく。そして、幸せな世界へと導いてゆく。
果てしない道の一ページを今日も進んでいるのだなと感じつつ、今日も目の前の人を大事にしてゆきたいと思います。