多くの人は、人と何か問題があると相手と向き合うことはせず、問題のある人と離れれば、問題は解決すると思っています。
だから、嫁姑の関係も、嫌な姑と一緒に暮らすことはせず、別の所で住めばいいと思って離れてゆきます。
確かに嫌なことは全部相手のせいにして、相手を切れば、その場は楽になりますが、自分自身が抱えている問題は何も解決はしません。
結局、私たちは相手が嫌なのではなくて、相手を通して都合の悪い自分の姿が見えることが嫌なんだと思います。
だから、相手を通して少しでも都合の悪い自分が見えたら、相手を切ってしまう。
でも、そうやって都合の悪い自分と向き合うことから逃げていても、人生の最後には必ず向き合わなくてはならない。
その時になって、今まで逃げてきた人が向き合うことができるかと言えば、やっぱり逃げてしまう。
でも、生きている時には逃げることができても、死んでからは逃げることはできない。
見なくない現実が追いかけて、私に真実を見せようとする。
だから、生きている時に、どこかで逃げることをやめ、向き合う訓練をしなければならない。
やがて逃げることができない現実とぶつかる時が来る。
それを覚悟して今から都合の悪い自分から逃げない努力が必要。
逃げる限り、苦しみからは離れられない。
逃げることはできないと向き合うことしか私たちが幸せになる道はないのだと思いました。