どんなに今の自分に執着しても、時間と共に、今の自分は過去の自分になってしまう。
その時、自分が変わってしまったことを受け入れることができず、過去の自分が自分だと思って、執着していると、現実のあらゆる場面で自分を否定されているように感じて苦しまなければならない。
例えば、階段を思うように駆け上がることができたのに、今はできなくなってしまった。
歳を取って、記憶力が落ちるなど、昔はできたことも今はできなくなるし、未来はもっとできなくなる。
そうなると、時間という鬼が自分を追いかけて自分の存在を否定しているように感じて不安の中生きることになる。
どんなに時間から逃げても逃げることはできない。
最後は時間が過去にすがりつく自分を否定し、苦しみの底に沈んでゆく。
苦しみから逃れるためには、過去の自分に執着することなく、常に今の自分が自分なんだと変わってゆく自分を受け入れてゆくことが大切。
過去の自分と比べて今がどんなに惨めであっても、受け入れてしまえば、苦しむことはないのですね。