他人から蔑ろにされて腹を立てるのは、他人から蔑ろにされたからではなくて、自分が自分に対して蔑ろにしているから腹が立つ。
例えば、他人から蔑ろにされると自分の感情は傷つく。この時、傷ついた自分の感情を癒やしてあげなければならないのに、その感情を放置して、傷つけた相手を責めてしまう。これが蔑ろにしているということ。
自分が日頃から自分の感情に対して蔑ろにしているから、蔑ろにされているのではないかと不安が起きる。だから、蔑ろにされた時、自分が蔑ろにされるような人間なんだと感じて腹を立ててしまうのです。
自分を蔑ろにしない人は、他人から蔑ろにされたとしても腹を立てることはない。何故なら、自分は蔑ろにされるような人間と思わないから。だから、素直に相手が蔑ろにしてきたのが悪いと思えるので腹を立てることはない。
腹を立てるのは、こんなことをされるのは、自分が悪いと思っているから。その事実を否定したくて、相手を責めてしまうのです。
怒りを無くしたければ、自分に優しくなること。自分を大事にすることができたら、腹も立たなくなる。自分が傷ついたときに、傷つけた相手よりも、傷ついた自分を見る。
それが大事なことなのですね。