時は金なりという諺がありますが、それだけお金というものが大事だからこそ、こんな諺があると思います。
世の中お金をたくさん得た人が成功者と言われ、どれだけ多くのお金を稼ぐかが、その人の価値を表すように見られています。
しかし、仏教から言ったならば、どんなにお金を得たとしても、死んでゆく時には持ってはゆけません。たくさんのお金を稼ぐことよりも、死んで持ってゆけるものを大切にすることが大事だと教えられています。
それが人間としての徳。徳を身につけることこそ、幸せになる為に大切なことであり、死んでも、この徳は消えることなく、引き継がれてゆく。
だから、死を意識した時、本当に大事なものは、お金ではなく、徳なんだと知らされます。
みんなお金を得る為に必死になっていますが、それよりも、徳を身につけることに必死になりたいものです。