自分が大事にしてきたものを誰かに引き継いで欲しいと思ったならば、引き継いでくれる人のことを、自分が大事にしているものよりも大事にしなければならない。
自分がその人のことを大事にするからこそ、その人も私が大事にしているものを大事にしたいと思って、大事にしてゆく。
しかし、多くの人は、大事なものにとらわれる余り、それを引き継ぐ人を犠牲にしてしまう。犠牲にされた人は、自分の元から離れるか、私に自分の存在を見返して、大事にしてもらいたくて、引き継ぐようになる。
だから、引き継いでも、私が大事にしてきたものを大事にするのではなく、それは時代遅れだと思って自分流のやり方でやろうとする。結果的に自分が大事にしてきたものは、自分の代で無くなる。
自分が大事にしてきたものを、自分がこの世からいなくなった後も続いて欲しいと思ったならば、次の世代の人を大事にするしかない。
心を込めて大事にすることで、その相手もこんなに大事にしてくれたのだからと思って、自分も大事に守り抜きたいと思うようになります。
私にも大事な仏法があるからこそ、子供たちのことを何よりも大事にしてゆきたいと思います。