五濁の時機いたりては 道俗ともにあらそひて 念仏信ずるひとをみて 疑謗破滅さかりなり
この世が五濁の世の中になると僧侶も在家のものも何が正しいか何が間違いかという正邪を問題にして、自分の考えと合わない念仏の人を見ては、その人を疑い謗り、その人の活動を破壊しようとするようになる。
私たちは自分が正しいと思うものしか信じない。それは誰かを否定することで、自分は否定されないように正しい所に立つからです。だから、自分の正しさを否定されたくない。そこで自分が正しい所に立ちたいから、自分の考えと合わないものを正しいと思うことができず、否定してしまうのです。