弥陀の報土をねがふひと 外儀のすがたはことなりと 本願名号信受して 寤寐にわするることなかれ
阿弥陀仏の極楽浄土に生まれたいと願う人は、立ち居振る舞いは人によって違っていたとしても、阿弥陀仏の本願によって作られた南無阿弥陀仏の名号を受け取り、阿弥陀仏のことを寝ても覚めても忘れてはならない。
念仏とは、阿弥陀仏のことを常に念ずること。それは阿弥陀仏のおられる心の境地に私も出たい。阿弥陀仏と同じ世界に生まれたいと思う心から念仏する。だから、阿弥陀仏を念ずる人は、阿弥陀仏だったら、どんなことをされるかと考え、自分も同じことをしたいと思うようになる。この御和讃では、言動は人によって異なっていても、常に阿弥陀仏のことを念じ、阿弥陀仏ならどうされるかをいつも考え、行動してゆきなさいと教えられているのです。