ドイツ、メルケル首相の演説から思うこと。 | yumi Wien
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この記事を見る前に、必ずひとつ前のメルケル首相の演説を読んでください。

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メルケル首相だけではなく、ヨーロッパの各国の首相、大統領が、「第二次世界大戦以来の危機」となった今の状況に対して、国民全員の協力が必要と訴えています。


日本は東京オリンピックが延期決定した途端に隠れ感染者達が表に出てきたようで。。

パニックにさせるつもりも、煽るつもりもありませんが…ここからが今まで以上に日本の正念場かもしれません。


皆さんよくインフルエンザの方が症状が強かったり、死亡者が多い、とコロナウィルスの引き合いに出されますが、1番の大きな違いとして「特効薬がない」ということを忘れないでください。


今、日本各地でクラスターがどんどん増え、パンデミック寸前、都市部ではロックダウンが直前に見えてきているところもあります。

そんな中、宝塚歌劇団の公演が中止延期になったのは本当に心底安心しました。

主催者が観に行ける場を作ってくれたら、もちろん観に行きたくなる心理ももの凄くわかります。

私もステージに立つ側でもあり、観る側でもあるので。


願わくば、、これから先もう少し長期の中止をしてもらいたいな、と。

再開した1日は大切な日であったのは重々わかっています。

でもこの状況下では再開するのはあまりにも時期尚早過ぎたと私は思っています。

この1日が後々になって、もしかしたらクラスターになってしまっていた、、ということもあり得るかもしれません。

もちろん、私はそうはなって欲しくないと強く願っています。

そして、これ以上歌劇団に対しても、応援してくださるお客様に対しても、ファンではない世間一般の方々からネガティブな印象を持たれたくはないです。

私にとっても生涯大切な場所なので。


宝塚と同じく日本の伝統芸能である歌舞伎は、5月末まで巡業は中止するとのこと。

そして帝劇で舞台再開予定だった堂本くんが、お客様とキャストの身体の安全性を考えて開演7時間前に中止を決定したと。

やはりお客様あってのエンターテインメントだからこそ、1番はお客様への感染の可能性を断つことが最善という考えからの決断だと思います。

さらに演者にももしものことがあってはダメですからね…。

そして、満員電車とイベント事は同列ではありません。

今までは日本も政府からのはっきりとした方針もなく、ただただ自粛、自粛といわれて、皆さんもそう言われてもどこまでしたらいいかもわからず、変に疲弊してきているとこもあると思うんです。

だからといって、エンターテインメントはするべきだ!というのは、今の現状からはズレていると思うのです。

戦時中や震災の時と同じように考えているかもしれませんが、この現状とは全く違います。

人が集まるところを作ること自体、今は控えないとダメなのではないかと思います。


エンターテインメントというのであれば、オーストリアなんて音楽と観光業で成り立ってる国ですから。

劇場、コンサートホールが全て閉まってるどころか、外出時に3人以上集まっていたら罰金、とまで言われているこの外出制限の中、オーストリアにいる音楽家や歌手、俳優は本気で死活問題です。

それでも誰1人文句も言わず、この危機をこのオーストリアにいる全員で乗り越えよう、という思いで、伝染らない、伝染さない、出来る限り人と合わない、ということを守っています。

私もそうです。

4月のコッティングブルンと6月のWelt Museum のイベントは、今後オーストリアで基盤を作っていく為には凄く大事なイベントでしたから。

だから凄く悔しかったです。

でも中止の知らせを聞いたときは当たり前だと思いましたし、むしろその方が感染を抑えられるから良かったと思いました。

東京での3〜5月のコンサートを中止にしたのも、わざわざ感染するかもしれない場所を作ってはいけない、、お客様の身体の安全を1番に考えた末に、泣く泣く中止延期にしました。

8月の時点でまだ収束していなければ、10月に代替えとして予定しているコンサートも延期、もしくは中止にすると思います。

それでうちの会社が倒産したとしても、人の命には代えられないですし。

ウィーン在住の日本人歌手の友人も4月に決まっていた舞台は中止になって、とにかく家にこもっています。

オーストリアに住む音楽家達にとっては今はぐっと我慢の時期。

時折夕方になると聴こえてくるピアノの音や歌声はなんだか切ないですし、そこに込められた思いも伝わってきますし…

この状況を乗り越えたときはさらに素晴らしい音楽を奏でてくれるのではないかと信じてます。

音楽家達のそういう思いを実際に感じてるからこそ、余計に日本の自粛に対する甘さゆえの行動になんとも言えないものを感じます。。


どうしても必要なものがあり買い物に出るときは、家族以外の3人以上の集団では歩かない、1〜2mは他人との距離を開ける、もしも咳やくしゃみが出てしまうときは必ず手や腕で覆う。(←オーストリアは覆面法というのがあるのでマスクができません。マスクを着ける場合は医者からの許可書が必要です。)

こういったことは皆さんきっちりと守っていますし、もちろん国の方針や首相の考えが早い段階ではっきりと国民に伝えられていたというのもあるとは思いますが、それだけではなくこれは一人一人の意識の問題だと思うんです。

日本の政府の方針が定まらなくてもどうであっても、ヨーロッパで今起こっていることを「対岸の火事」程度で、大変そうねー、、で終わらせるんじゃなく、一人一人が明日は我が身、いつ同じ状況になるかわからない、、という意識でいたら、行かなければいけない仕事や、やむを得ない用事以外でむやみに外出なんてしないのではないかな、と。

だって嫌な言い方したら、自分以外の誰かのところにウィルスを運ぶ手伝いをしてるようなもんですからね。。

それを如何に減らすかだと思うんです。

政府が自粛やロックダウンとかどうこう言う前に、ヨーロッパの状況を見ていたら防げることはいくらでもあったかと。

元々はアジアで感染が発覚したウィルスですし、日本でも感染者が増えていたんですから。


1ヶ月前はイタリアなんて感染者0人でした。

それが今や現時点での感染者数が約54,000名、死亡者約6,800名、とのことで。

回復者は約8,300名。

イタリア全土をロックダウンして約10日目でやっとゆるゆると感染者数が減ってきているようです。

ヨーロッパにいるから日本にいる方々とは見方が違うのかもしれません。

でも、私を含めヨーロッパに住む日本人の思いは、とにかくイタリアのようになって欲しくない、、ということです。

もしかしたら日本はその道をもうすでに歩き始めてるかもしれません。

でも今なら皆さんの意識ひとつで違う道に方向転換できると思うんです。

皆さん、、一生自粛するわけではないのです。

今、皆さんひとりひとりの意識が問われています。

どこにも無敵で100%感染しないという人は存在しません。

自分だけは大丈夫、なんてありません。


私も今までに何回もブログで書いてきましたが、まずは感染を防ぐ、もし感染して保菌者になっても発症させない、そしてむやみに外出して人にうつさない。

65歳以上の高齢者や、持病を持ってらっしゃる方々が感染してしまったら重篤になる危険性が非常に高いので、特にこういった方々に対しては気をつけてもらいたいです。

今は気候も良くなってきて、お花見シーズンですし外出したくなるのもわかります。


でも今我慢して来年笑顔で桜を見るか、もしくは今自分が感染源となって大切な人をコロナで失うか、、

どちらを選びますか?

というくらいのところまできてるかもしれません。

厳しい書き方かもしれませんが、、


今後日本も都市部をはじめどうなっていくかが予測がつかないことも多いと思いますが、、

私はただただ皆さんに感染せずに元気でいて欲しいだけです。


そして大切な場所に対してこれ以上ネガティブなことを言われたくないだけです。


どうぞ皆さん、ヨーロッパに住む1人の日本人の思いを汲んでやってください。


この危機的な状況を乗り越えて、また皆さんにとっての当たり前の日常が戻ることを願っています。