マラドーナ、自分のTV番組でマラドーナ節炸裂。
「FIFAの処分は恥ずかしい。 ファンのことを全く考えていない。 手錠かけてグアンタナモに連れていったら?
スアレスへの処分はウルグアイのクラブチームがConmebol(南米サッカー連盟)に公平な分配を求めたからさ。 頑張っている若者のキャリアを妨げるなんて、心が痛むよ。 処分は過剰で、FIFAにはモラルについて語る資格などない。 FIFAは“噛みつき”まみれだから、普通の刑務所には行けないよ。」
*スペイン語で“噛みつき”とは賄賂の意味もある。 皮肉ってるわけね。
その後マラドーナはウルグアイのムヒカ大統領と電話でトーク。 さすがマラドーナw いくら小国といえども一国の大統領とw
ムヒカ「私たちは怒っている。 私たちの国は小さいのでテレビの放映権が安いからナメられてるんだ。 貧しい人たちに対する暴力のように感じる。 この子(スアレス)は大学にも行ってなければ、良い教育も受けていない。 貧しい環境で育ったから、反逆精神と貧しさの痛みを兼ね備えているんだ。」
マラドーナ「FIFAはとても悪いことをしている。 彼らにとって得にならないことは決して許さないんだ。 スアレスのようなワールドカップに出るために一生懸命リハビリした若者を追い出したんだ。 そんな苦労を一切考慮しなかったんだ。 あなたの話しているような感情がFIFAにはないんだ。 スアレスとキエッリーニのプレー以上に危険なプレーがこのワールドカップでは存在したのに。」
ムヒカ「それは間違いない。 全試合を見たが、同じ物差しで測っていない。 それが一番腹立たしいし、情けない。」
マラドーナ「ここでは色んなことが起きたが、スアレスがあのような反応をするのは無理もない。 これは試合の中で起きたことで、そこで終わるべきことだ。 終わってから荒さがしなんて始めたら、試合が終わることには各チーム5人ずつくらいしか残ってないよ。」
ムヒカ「わかってるさ。 イタリア人は人を怒らせる天才だからな、彼らは人を怒らせるチャンピオンだよ。 私たちウルグアイは小さいから、金に換算すると安いんだ。 私たちは間違いをすることもあるだろう。 イタリアとイングランドを蹴散らすというね。 わはは、実に愉快だ。 FIFAにとっては巨額の損失だね。 今朝、私は刑務所を訪問してきたんだけど、夜になってまさかこんなこと(マラドーナからの電話)が待ってたとはね。 人生って何があるかわからないね。」
マラドーナ「ワールドカップが終わったら、会いに行くよ。」
ムヒカ「私たちは誠実に生きようではないか。 いつでも我が家に遊びに来てくれ。」
マラドーナは電話が終わったあと、「ムヒカは私の父親に似ている」と締めくくったそうです。