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貧血ギャールズ・ブラボー

東京在住のライターが見つめる、日々の泡ごと。視点はおもにセンチメンタリズム、ニヒリズム、ジャイコイズム。2007年より、ドラマチックすぎる難病と格闘中。数年後さえ予測できない皮肉な運命に混乱しながらも、かいま見える人生のかけらはせつなくて、泣けるほど美しい。

こちらでは久しぶり。

しばらく他のところで書いてたんだけれど、

そろそろ統合してもよいかと思いはじめた。

ブログと現実のリンクに苦しみ(というか、恋人でもない存在の詮索が重くて)、

でもこちらの方がウケよさそうなので。内容もポップだったしね。

この一年の間に男と出会い、くんずほぐれず仲良くふたりで絡み合って

どこまでもいくのかと思いきや、数ヵ月後の自分の誕生日にふられるという!

前代未聞のビッグニュース。

そして東北大震災。原発問題。

放射能ノイローゼ。


世界が。日本が。常識が。音をたてて変わっていくのがわかる。

あまりにもそのスピードが速すぎて、違和感を無理に納得させないと

ついていけないのがしんどい。

でも、ついていけないなんて、絶対にいやだ。



さて、昔のブログを読んでいると、ほんとに自分が書いたの?と思うほどの

個性的な表現の仕方に、驚いたりする。

プロのライターとして経験ややり方を覚えていくほど、

表現者としての飛び方が難しくなっている気がする。



表現筋の劣化、これは思い違いであってほしい。







そういえば、金曜日の夜、だれかがUNICORNの「maybe blue」を

カラオケでうたっていた。

そのまま本人たちのPVだったんだけど(みどりちゃんもいる頃)、当たり前に民生がかわいいわけですよ。

キラキラしてんの。輝いてんの!

「なんだかんだいって、若さだけしかなしえない特権ってあまりあるなあ。

神様は残酷なものをやすやすと与えるもんだよなあ。」とぼんやり眺めていた。


で、今日の昼。「うちくる!?」をみてたら、ゲストの吉川ひなのの親友ということで、

私の青春時代のアイドル、櫻田宗久くんが!!

・・・モデルを辞めてカメラマンになった今でもちょこちょこチェックしてたので、もちろん彼の変化に気づいてはいたが・

ここまで!??

というくらいの・・ありえない激太りをされていて。

実年齢まだ33歳くらいだと思うんだけど、どう考えても40代のたるみなのよーー!!

HOW!WHY!!どうして、どうしてなの!


おなじく自分内アイドルモデルだったKIRIくん(リボルバーは破産したらしい)、伊勢谷友介(昔、クラスカのイベントで見かけて、わざとぶつかっていった。しょうもなー。)はその美しさに影を落とすことなく、

いまだマイメモリーに生き続けてるというのに・・。

もちろん内面を知らないから、それでも彼が今充実しているというのなら万歳じゃないか。


でも・・今の宗久を受け入れる前に、やっぱりあの頃のブライテストエイジをワンスモア!!!

ってことでずーとこれをリピート

う、美しい。

これってまだカミングアウト前だと思うんだけど、このPVみてもゲイだと気づかなかった自分、

ほんとに世の中をしらない子供だったのね。

こういう曲はたいがいとしていい曲。名曲だ。

カラオケであの頃の彼を想っては歌いあげたい。


しかし外見で生きてる職種の人って、絶対頭おかしくなるだろう。

彼が無邪気に太ったのも、そんな過去の自分への反発なのかも。せせら笑ってるのかも。

私には一生わからない悩みだ。

だけど、いつかは会ってみたい人。ベンチマーク。

時間は終えても、記憶の輝きや切なさは失われない。



で。

突然ですが、まったくの私情により、ここでの更新を終わりにすることにしました。

いままでチェケしていただいた方、非常に短い間でしたがどうもありがとう。

書かずにいられない性格なので、場所を移してどっかでぺれりと書き続けてはいます。



どうか、はかなくも美しい、明日の続きが見られますように。










雨の朝は丸いビー玉に包まれて、ゆんらりと揺られているよう。

いわれのない罪悪感と甘美な自意識に陶酔する。

こういう時間さえも、ああ残酷だと攻撃するマイ・サガー。


顔を洗って、乾いたようにみえる角質細胞に(水分は真皮まで届きません)化粧水をねりこむとき、

手の体温が顔に触れて暖かいことに安堵する。

張り巡らされてる血流がどくどくと皮膚を伝わる。

私、今日も生きていると確認できる瞬間。

一日いちにち生きているという実感こそが、私の本当の勝負なんだろう。


夏の終わりから履いているフローレントのサルエルパンツの股がさけた。

このサルエルはなんちゃってじゃなくて、ほんまもんのサルエルシルエットなので、

布が歩幅についていかなくなったんだな。

で、そんなのを履いて男の子に会いに行く、この神経よ。


夏くらいに知り合って、ご縁があってみんなでぽつぽつと顔を合わせている付き合いの、

洋服デザイナー・ドリーミン氏。

まったくのお友達だが、二人で会うのは今夜がはじめて。

こういう、人間関係の深度が変わる、自分の人生に関わりや影響を与えるくらいに距離が縮まる瞬間、

ものすごくわくわくする。ドキドキもするけど。

忘年会の時に「つながれる人とは必ずつながれるんだよ」とか「願っていることはだいたいがかなう」とか、

男子にしてはめずらしく抽象的、普段は大人の男なんだけどふと垣間見せるユニセックスなエアリー感に

私のインタビュー魂がピーン!と反応したのだ。


洋服が大好きで、いつかはファッションにかかわることもやりたいと思っているくらいだから、

実際につくる人に出会えた時は、私の気持ちがたぐりよせた縁だ!

って勝手に興奮した。

なにがうれしいって、なにを着ても理解してもらえるところだろう。

私のTPOは会う人の好みによって洋服の趣味をいかにおさえるか、というところで

会社→個性がほんのり自己主張している、ミニ丈が基本の女子度高め。

女子友→男子から絶対にモテない、でも女子ウケはいい流行りめ。

デート→相手の趣味嗜好の範囲を超えない程度。

おじさん→努力できる程度のコンサバ。

となる。

本領発揮すると、ほんとにデコラティブなヘンチクリン、はずしすぎて逆にださくなるので

いい意味のストッパーなのかもしれないけれど。

伝説のおされカフェで、ファッションはほんとに自分以上の力になってくれるよね、という話などいろいろ話す。

洋服をつくるって、言葉を扱う仕事よりもクリエイティブ度が高いんでないかな。

すごく繊細な人なんだろうと勝手に思ってたけど、そうでもないよう。

その両極端なバランスが良いんだろう。

「性格悪い人っているの?それは価値観の違いだけじゃん」

「自分で相手の理想を見限るのはやめた」

「自分がちゃんと気持ちよくいられるかのほうが大事」

「そうやっておしゃれして、おいしいごはんが食べられることがまず幸せでしょ」

私が人に言われたちいさいことをぐちぐちしてるのを

「えー、気にしすぎなだけです」とか、いうことがいちいちまっとうなんだけど、

でもそう、そうなのよねー、となぜか納得するキャラクター。

「自分がここにいることに感謝する。目に見えない力のおかげだと思う」

男の人からそんな発言を聞く日がくるとは!

でも引き寄せる力があるのかも。そう言ってる間に、タイミングよすぎるメールが入って、

二人でびっくりする。

まあジェントルで安定してて、非常にもてそうな人なんだけど、

逐一紹介してるいい女とはなんだか煮え切らない感じ。

難しいのう。

好きな人だから、変な女にひっかからず自分の知り合いとくっついてほしいんだけど。


想像以上にいろいろ深い話ができて、時間があっというま。

楽しくて、うっかりデザートのケーキまでたいらげた。

いわゆる誤解をたくさんしていたな。向こうもそうだといいけどな。

またファミリーで集まるべ、と3月の予定を確認して別れる。

展示会が年に4回もあるとかで、すんごい疲れているようだった。

がんばって自分のブランド立ち上げてほしいなあ。

仲間うちが世に出て、なんかよくわからないけどかっこいいことをいっぱいしたい。

バジェットは無制限。それがかなうパトロンもいる!

出た、この単細胞発想。


ちなみにお互いの第一印象。

「なんかすかした女だなあ。」

「ふん、ダンディぶりやがって。」

いやあ、人間てあきらめずにつきあってみるべきですね。