+ オトコノヒトって。 | around the secret

+ オトコノヒトって。

 ・・・・・・難しいなと思う。めんどくさいなって思う。父世代のオトコノヒト。

 環境にも因るけど、特別扱いに慣れてるでしょ。


 オトコノヒトは口べただからって察して貰って当然だったり。必要な事さえ言わなかったり。挨拶出来なかったりお礼言えなかったり。

 周囲が困るだろうって屈折した表現をして「愛情」だとか「照れ」だとか「不器用」だとか罷り通ってたり。


 そういえば今のマンションで、挨拶を返さないのは父世代の男の人か、小学生くらいだ。小学生は、「挨拶をして殴られた事件」以来、学校で「知らない人には挨拶返しちゃダメ」という指導をしているらしい。まぁ、こっちとしては挨拶もしない子供を地域で守ろうなんて思わないだけなんで、別にそれでも良いんだけど。


 私にとっては「大事なお父さん」だからそれでも許してあげれるけど、舅になった時とか、若い人と仲良くしたい場合とか、新しい事を勉強しないと自分が困る時とか。

 それが罷り通らなくなる時って、来るんだよ。



 昔、ウチの祖母がまぁ、気性の激しい人で。強かった頃は別にそれでも良かった。そして強い時は他人が注意しても、窘めても、聞かない。勿論被害者が「やめて」と言っても聞く筈はなく、暴虐の姑体制は、続く。


 だけどそーゆー罰は、立場が弱くなってから降りかかって来るんだ。体に自由が効かなくなった頃、周囲に助けて貰わなきゃいけなくなった頃。その頃には、本人の性格の修正も難しい年齢。


 その時思ったのは、お得意の「神様って意地悪。神様って陰険」だった(笑)。

 因果応報。神様は見てる。だけどこんなに時間が経って、修復不能になってから、罰を与える事もないじゃないか。「ほーら見たことか(くすくす)」って声が聞こえそうだ。

 いくら憎かった相手でも、お年寄りが同居家族にも嫌われ、友達も少なく、辛そうにしてるのを見るのは、はっきり言って辛い。かといって性格は宜しくないままなので、近づいて傷つくのもイヤ。自分一人で近づくと、比重も重くなるし。

 どーしてあの時、「やめて」って言った時に、やめてくれなかったんだよ。「ちょっと待てよ」って考えてくれなかったんだよ。そしたら今、こちらも手を差し伸べる事が出来るのに。

 こっちだって嫌いたくない。昔も仲良くしたかったけど、今も仲良くしたいのに。

 何で被害者になった辛さだけじゃなくて、加害者にまでならなきゃいけないのか・・・・・・って、ずっと思ってた。


 ただいま両親同居中、マンションのベランダで隣りに煙がいくのもお構いなしで煙草を吸い、音を立てて屁を放る父を見て、そこまで話を遡らせる私も私か。息苦しい娘だよな。