先日、秋田は角館の伝統工芸品である樺細工（桜皮細工）を購入しました。

もともとは下級武士の内職として広まったものらしく、山桜の樹皮を何十枚も重ねて貼り、厚くしたものを加工します。

樺細工といいますが、白樺等を使っている訳ではなく、『万葉集』の長歌の中で、山桜を「かには」と表現したものが後に「かば」に転化したものだそうです。

私が今回購入したものは、直径8cmの香合です。

本当は友人が五十年ほど前に現地で購入したという11cmほどのものが欲しかったのですが、もう現在はそのような大型のものは作られていないそうです。

五十年前には十軒ほど樺細工を作っているところがあったそうですが、現在は僅かに三軒のみ、全て問い合わせましたが、木型がない為に制作不可能ということでした。

ちょっとした小物入れとしても使えそうですね。

今回、八柳さんという御店で購入させて頂きましたが、たった一点の注文にも大変丁寧に対応してくださり、わざわざ商品の動画まで撮影してくださいました。

木の温もりがお好きな方には是非オススメしたい工芸品です。

角館の樺細工を購入しました。