今、話題の退職代行。

「非弁行為だ!」と非難されつつ、いまだ業者が盛んに宣伝をしていますから需要はあるのでしょう。

 

社労士が集まる懇親会でももっぱら話題にのぼります。

しかし、代理権もないのに退職代行なんてできるの?というのが正直な感想です。

 

例えば

代行業者「Aさんが退職したいと言っているんですけど」

会社「はい、わかりました」

代行業者「それでは退職の手続きの書類を送って下さい」

会社「はい、わかりました」

代行業者「残った有給も全て消化して辞めたいのですが」

会社「はい、わかりました」

*その後、退職手続きの書類を会社へ送付

代行業者「書類をおくりましたので速やかに処理をお願いします。離職票の手続きもすぐにお願いします」

会社「はい、わかりました」

代行業者「本人の私物は弊社の担当者が取りに行きます」

会社「はい、わかりました」

 

これならば会社との交渉は一切行わないので問題はありません

(代行業者は、本人の意思を伝えるだけの「使者」に過ぎないため)。

 

しかし会社からすれば、いきなり出社しなくなったと思ったら代行業者から「辞めます」と言われて素直に「わかりました」とは言わないでしょう。

たとえ退職を認めたとしても業務の引継もあるので退職日を調整してくれという話になるでしょう。

また有給が一体何日残っているのか、それについて意見の食い違いがある場合もあるでしょう。

さらに離職理由については、一番会社と本人の間で食い違いのある部分です。一筋縄ではいきません。

 

ただし、このような場合でも

代行業者「会社が退職について〇○と言っています」

依頼者A「それでは会社に××と言って下さい」

代行業者「わかりました。会社に伝えます」

代行業者「(会社へ)Aさんが××と言っています」

会社「その条件は呑めません、Aさんに□□と伝えて下さい

代行業者「会社がAさんの言った条件は呑めない、□□にしてくれと言っています」

依頼者「その条件は呑めません。会社には▼▼という条件なら呑むと伝えて下さい

代行業者「わかりました。それでは会社に▼▼と伝えてみます」

代行業者「(会社へ)Aさんが▼▼と言っているのですが」

会社「▼▼も無理です」

・・・・・・ 以下、続く

このような形で代行業者があくまでも「使者」として伝言役に徹するならばできないことはありません。

しかしこれでは、かえって迂遠で依頼者がわざわざ報酬を支払う意味がないような気がします。

 

そう考えるとやはり退職代行は、代理権(本人に代わって会社と交渉する権限)がないと難しいと言わざるを得ません。

 

また実際に私が「会社が辞めさせてくれない」という内容の相談を受けた場合、ほぼ確実にパワハラ・セクハラ・残業代未払い・有給休暇の未消化・雇用保険・社会保険の未加入などの他の労働問題も出てきます。

結局それらの問題も全て確認してからまとめて会社と交渉することになります。

 

したがって他の労働問題は全くなく、「今の会社をすぐに辞めたい」とご希望の場合は、退職代行を使うという選択肢もあると思います。

いずれにしろ慎重に見極めてから依頼先を検討されることをお勧めします。

 

*退職する場合は、退職「願」ではなく必ず退職「届」と書いてください。

会社に退職をお願いする必要はありません。

 

 

 

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