海外の労働・社会保障状況を知れば今の仕事の参考になるのではと思い2冊の本を読みました。

 

 

特に印象に残ったのは、フランスの「失業する権利の補償」です。

言葉だけ聞いても全く意味がわかりませんね。

 

理由はこうです。

失業しても次の仕事は、生活保障の観点から以前の給与と同水準の必要がある。

ゆえに見合わない求人であればあえて就職する必要はない、

それまで私には失業する権利がある。

 

さらにとりあえず食べていくために給与の低い仕事につくと

それが社会全体として労働条件の低下につながると考えられています。

 

日本では、失業したのは自己責任だからとにかく早く仕事を探せとなりますよね。

 

またフランスでは「失業しても食べられるようにすることが社会保障であり、国の義務である」とも考えられているようです。

「働かざる者食うべからず」で生活保護受給者が批判されている日本とは正反対ですね。

 

この違いは、「生存権の保障」「税の再分配制度」「労働組合の発達」という国家の制度としての問題や

労働は美徳という日本独特の考え方などに起因するもののようです。

 

労働問題を扱っていると今の会社で働き続けるのは難しいが

心身の状況から次の就職先の確保は容易ではなく

どうやって解決を図ればよいか迷うことがよくあります。

 

また失業保険も待機期間が設けられ、かつ、支給期間も短く

急いで次の仕事を探さなければならないのが現状です。

これも「失業は自己責任」「働かざる者食うべからず」思想に起因するものではないかと考えています。

 

「失業する権利」、重要な示唆だと思います。

 

 

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