躁うつ女子でも幸せになりたい!ー双極性障害2型の闘病記ー -2ページ目

躁うつ女子でも幸せになりたい!ー双極性障害2型の闘病記ー

双極性障害2型と闘う女子。幸せを目指す闘病記

躁うつだと分ってから少し経ったので、いままでに経験した躁状態・うつ状態を一通りまとめてみたいと思います。

【ダメ人間期@うつ】

まさに「ダメ人間」です。食べる・眠る・トイレに行くが精一杯の活動で、それ以外は布団から起き上がれません。考えることも後ろ向きなことばかりで、死にたいという思いは強いけれど行動に移す元気すらない。

【嵐の前の静けさ期@寛解期】

仏のようになります(笑)。全てのものを受け入れ、全てのものを愛し、あぁ、私はやっと平穏を手に入れたんだという幸せに浸っています。常に幸せな状態であるのは躁状態と変わりませんが、「毎日ハッピー☆」という感じではなく、ひしひしと幸せを感じるという言葉がしっくりきます。

【トランス状態@躁】

ゲームをやる人は分かると思いますが、トランス状態とはゲーム用語です(私はゲーマーです)。どういう状態かというと…ゲーム的にはある一定のダメージを受けたり、ある期間が過ぎてゲージがたまるとスイッチが入り、攻撃力・防御力が上昇し、通常状態よりも強い状態になります。制御は可能です。ランナーズハイ・ゾーンといえば分かる方もいらっしゃるかもしれません。
実生活でいえば、「仕事がデキる」状態。朝早くから夜遅くまで仕事をしても休憩ほとんどなしでも集中力が切れず、しかもかなりの効率の良さで仕事をこなす。ひとつのみならず複数の仕事を同時に進めることができる。まさにスーパー人間です。ただ欠点もあって、自分が優れていると思い込んでしまったり(実際トランス状態のときは優れていることが多いのですが)、買い物をし過ぎてしまったり、ということもあります。

【バーサク状態@躁】

これが一番厄介です。バーサクというのもゲーム用語で、毒状態・混乱状態etcと同様に一種の状態異常です。攻撃力はトランス状態以上に高くなるのですが、制御が効かないという点で大きくトランス状態とは異なります。「頭に血がのぼった状態」のもっと酷いバージョンだと思ってください。
実際には、酷く攻撃的になります。本当に些細なことで激怒し、私の場合バリバリの理系ですのでひたすら論破しようとします。言っていることが支離滅裂で(と聞きました。本人は筋が通っていると思っていますが)、最悪なことにこの状態になると、あとで何故怒っていたのか思い出せないことが多いのです。非常に周りに迷惑をかけます。(バーサク異常を治す万能薬が欲しい…)

【超急速交代期@躁⇔鬱】

私の中では今のところ一番疲れる状態です。基本的に感情はネガティブで、いつも後ろ向きなことを考えています。ですが頭の中は躁状態で常に同時に色んなネガティブなことを高速で考え、言葉が溢れ、体は疲れきっているのにゆっくり休むこともできません。傾向としてはTwitterでつぶやく回数が急激に増加します。なのでどちらかといえばまとまった文章を書くのは苦手で、短文で次々と考え(しかもネガティブ・あるいは攻撃的な)が浮かぶ状態なんだと思います。


とりあえず現時点で私が経験済みなのは上の5つの状態です。
今後増えたら、更新します。(2015.7時点)

ここ1週間は本当に恐ろしい1週間でした。

躁か鬱かと言われれば、躁。でも気分は後ろ向きで鬱。死にたかった。死にたい上に行動力があるから、今まだ生きているのが自分でもびっくりなくらいです。

復帰の段取りが人事から送られてきて、てっきりその次の週から仕事も復帰できるし、寮にも戻れるのかと思って準備を着々と進めていたら、前日になって復帰も認めない、帰寮も認めないと言われたり。そりゃあ怒りますよ。

もともと自分の予定していた通りに物事が進まないと非常に憤りを感じるか、あるいは酷く落ち込むか、という大変面倒な一面があるため今回も例に洩れず激オコでした。両親にブチ切れ、両親はなだめるのに大変困っていたようです(後日談)。

そんな感じで一喜一憂(の範囲をはるかに超えて一躁一鬱)の状態だったため、本人的にはかなりしんどかったです。躁も良い方の躁(トランス状態と呼んでます。めっちゃ仕事できる状態)ではなく、悪い方の躁(バーサク状態と呼んでます。怒りがおさまらない状態)でした。一通りバーサク状態で怒りをまき散らしたあと、しゅーーんと風船がしぼむように鬱スイッチONです。

キレるといえば、私は実はもともと何かを激しく主張する人間ではありませんでした。なるべく目立たないように、なるべく人間関係で軋轢を生まないように、どちらかと言えばひっそり生きるタイプでした。しかも他の人間に関心がないから、そんなに誰かに怒りを感じることがない。それが今ではこの騒ぎです。躁状態(バーサクの方)って本当に怖いなぁと思います。

今は少し落ち着いていますが、このブログを更新しているということはおそらく躁状態に近いです。躁のときって次々と言葉があふれてくるんですよね。思考に筆記が追いつかないくらい。キーボードを打つのは早い方なので、思考を垂れ流すにはブログ的な何かが合っているのかなぁと思います。

近況報告です。毎週金曜日に実家の方の主治医を受診しているのですが、今週の金曜日に職場のある地方に戻らなければいけないため、早めに昨日受診してきました。あちらに戻ってから次にいつ受診できるかわからないので、一応1ヶ月分のお薬を頂くとともに、念のため産業医の先生宛の紹介状も書いていただきました。

いよいよ戻れるのだなぁ、という想いと共に、もう二度と先生とお会いできないかもしれないと思うと寂しい気持ちになりました(もちろん再発しないのが一番なのですが)。あとは隣の薬局でいつもお薬を処方されているのですが、そこの薬剤師さんでずっとお世話になってきたおじいちゃんにも会えなくなるのが寂しいです。

ちなみに、現在は下のような薬の維持量で治療しています。

リーマス  600mg
ラミクタール 50mg
ロヒプノール 1mg

ラミクタールという薬は治療量(効果が出るとされている量)としては200mg程度らしいのですが、私の場合リーマスも併用しているため、そこまで増量しなくてよいと判断されたようです。

ロヒプノールはもともと2mg飲んでいたのですが、よく眠れるということで半分にしていただきました。

大量の薬を携えて実家を出るのは2回目です。新社会人に向けて出発した当時は不安でいっぱいでしたが、今回は楽しみの方が圧倒的に大きいです。

ひとつ、産業医の先生と会社と相談しなければならないのは、病気のことをどこまで職場に話すべきか、ということです。なにしろこの病気は本当に理解されにくい。私の場合でいうと、もともとからバリバリ仕事をやる人間だと思われてしまっているし、今後バリバリやり過ぎると今回のように「落ちる」可能性がある(すなわち長期欠勤)と言えば、みなさん「え?なにそれ?」となるんじゃかいかと不安です。

私の今の考えとしては、一緒に仕事をする同じグループの先輩方には病気を理解してもらえるよう、努力したいと考えています。というのも、やはり躁状態のときは自分で気づかないうちに仕事にのめり込みすぎるので、それを自分だけで果たして抑制しきれるのか不安なんです。できれば周りが異変を感じたら知らせて欲しいんです(押し付けがましいのは十分に分かっています…)。

そのあたりを会社とうまく相談していきたいです。