一秒と言われて、皆さんはどんなイメージを持ちますか?
例えば、お風呂で筋トレなんかは、
一秒に一回、腸骨筋や広背筋を動かしますから、
100回100秒、1分40秒で一セット終わるわけです。
時短で筋トレです。
縮地法を覚えていますか?
一落下でどこまで移動できるか?
これが縮地法の謎でしたね。
イチというのは一拍とか一拍子とか一挙動とかにつながります。
要するに、最小単位である一回の動きなわけです。
したがって、大体、一秒一回とか、一発とか考えれば良いわけです。
今度は、一秒間を考えてみましょう。
スタートから一秒後までに何ができるでしょうか。
こう考えると、結構一秒間は長いです。
『沖縄武道空手の極意』では、
刹那という言葉が出てきますね。
刹那は、極めて短い時間とか時間の最小単位とかという意味です。
75分の1秒とかね。
60挙動の形を20秒で行うには、
1秒間に3挙動、熟(こな)さなくてはいけません。
まだ若い頃、北斗百裂拳のタイムトライアルしてみました。
ブログに書いたと思います。
100回突いて、時間を測定したら約10秒でした。
もちろん、1秒で10回突くのは無理ですよ。
あたりまえでしょう?
手の内の握りだけで突いて、拳の移動距離は、30~50cm程度で、
段々加速していって100数えて、
で、かかった時間が10秒だった。
ということですからね。
そんな、1秒で10回突けるわけないじゃないですか?
話が脱線しましたが、
一秒間は結構長い、という話が本題ではなくて、
イチを、一回の動き、一拍とか一拍子とか一挙動とか一落下としてみる。
という話です。
したがって、大体、一秒一回とか、一発とか考えれば良いわけです。
稽古する時には、
1秒間に3挙動するのではなく、
一回一回に、確実な身体操作をぶち込んで、
結構長い、1秒間に余裕をもって1挙動するのが良いと思います。
掴んで腰を割って足を引いてを1秒間で行う。
1秒で投げて1秒で打つ。
このイチという区切りに身体を慣らすのが良いと思います。
これが、400mバトンリレーで1秒でゴールするコツです。
身体操作の基準を最小単位の1秒に合わせてみる。
段々慣れてくると、スピードアップすると思いますが、
一回一回に、確実な身体操作をぶち込むのを忘れないようにしましょう。
1秒は最小単位ですが、1秒間は結構長いので、色々な身体操作を表現できます。
「肘を落としながら正中線に激突させる」
この沖縄空手の基本的身体操作を1秒で行うだけでなく、
付属の身体操作も、余裕を持って、1秒で終わらせるようにしてみましょう。
「肘を落とす」「中折れする」のが、新垣師範が指導する沖縄空手の技術です。
お読みいただきありがとうございました。
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