「ボールズ・ボールズ」
(原題:Caddyshack)
1980年7月25日公開。
フロリダのある名門ゴルフ場を舞台に展開されるドタバタ・コメディ。
興行収入:$39,846,344。
脚本:ブライアン・ドイル=マーレイ、ハロルド・ライミス、ダグラス・ケニー
監督:ハロルド・ライミス
キャスト:
- タイ・ウェッブ:チェビー・チェイス
- アル・チャービク:ロドニー・デンジャーフィールド
- ダニー:マイケル・オキーフ
- スメイルズ:テッド・ナイト
- カール・スパックラー:ビル・マーレイ
- マギー:サラ・ホルコム
- トニー:スコット・コロンビー
- レイシー:シンディ・モーガン
- ビーパー:ダン・レズン
- ピッカリング:ヘンリー・ウィルコクソン
- ルー:ブライアン・ドイル=マーレイ
- ヌーナン:アルバート・サルミ
あらすじ:
フロリダにあるゴルフの名門コース、ブッシュウッド・カントリー・クラブに専属キャディとして勤めるダニー(マイケル・オキーフ)は、ゴルフ場の近くに住んでいるハイ・スクールの学生だ。
彼は、クラブ・ハウスのウェイトレス、マギー(サラ・ホルコム)と最下恋愛中だ。
このカントリー・クラブの長老スメイルズ(テッド・ナイト)は、その管理状態を見ようとゴルフ場にやってくるが、モグラが地面を荒らしているのを発見し、早速、グリーン・キーパーのカール(ビル・マーレイ)を呼び、どなりつけるのだった。
そして、スメイルズはクラブに着くなり、医師のビーパー(ダン・レズン)やプロ級ゴルファーのタイ・ウェブ(チェヴィ・チェイス)に試合を挑んだ。
一方、不動産成金のアル・チャービク(ロドニー・デンジャーフィールド)は、伝統もテクニックも無視した無謀さでクラブを荒らし廻り、周囲の反感を買った。
タイ・ウェブは、ゴルフの腕ばかりでなくプレイボーイとしても知られており、ハウスで知り合ったスメイルズの姪レイシー(シンディ・モーガン)を翌日にはものにしてしまう程だった。
このレイシーの方もなかなかのプレイガールで、従業員たちへのサービスとして設けられた“キャディ・デイ”という休日では若いダニーに目をつけ、早速モーションをかける始末。
一方、隣接するローリン湖で進水式を済ませたスメイルズのピカピカのヨットに成金チャービクの大クルーザーが突っ込むという騒動が起きた。
チャービクとスメイルズの対立は火を噴き、男の意地をかけたゴルフ・トーナメントが行なわれることになった。
快晴の空の下、決戦トーナメントの幕が上げられる。
腕の故障を理由にリタイアしたチャービクの捲きぞえをくったウェブやダニーをはじめ、フロリダ中の人々がこの一戦を注目していた。
賭け金も増していき、最終ホールのパットが決まろうとした時、突然グリーンが爆音と共に吹っ飛んだ。
モグラ退治のためにカールが仕掛けた爆薬の仕業だった
コメント:
これぞ究極のおバカゴルフ・コメディ!
映画史上、最高におかしな4人組と回る、抱腹絶倒のラウンド!
ビル・マーレー主演のゴルフ場コメディだ。
バート・レイノルズ最後の「ラスト・ムービースター」で久しぶりに見たチェビー・チェイスや、「バック・トゥ・スクール」のロドニー・デンジャーフィールドも出演している。
邦題の「ボールズ・ボールズ」は、舞台であるゴルフ場で飛んできたゴルフボールが見事に股間に命中したシーンから来ているのだろう。
何を描いているのかすぐには分からないのが、この作品だ。
ヒントは原題にある。
原題の「Caddyshack」というのは、「キャディの小屋」という意味。
キャディたちのコミカルな行動を追っているコメディなのだ。
つまり、この作品は、キャディの奨学金を争うキャディの物語で、彼らがカントリークラブの創設者の一人と成金の客との関係をめぐる確執に巻き込まれることになる以外な展開を描いているのだ。
製作総指揮は「レインマン」「バットマン」などの大ヒット作で一世を風靡したジョン・ピーターズ。
また、主題曲を歌うケニー・ロギンスは「フットルース」や「トップガン」などまさに80年代を感じさせてくれる。
さて、ゴルフ場でのドタバタコメディは、アメリカ人向けであまり海外受けしない題材だと思うが、ゴルフ場のそこここに穴を空けるゴーファー(ホリネズミ)の撃退に執念を燃やすマーレーのパートは、ゴーファーが見た目も腕人形そのまんまということもあり、風刺漫画的感覚のノリで、全世界共通だ。
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