「トランスポーター3 アンリミテッド」
(仏題:Le Transporteur 3, 英題:Transporter 3)
2009年8月15日日本公開。
トランスポーター・シリーズ第3作。
興行収入:$108,979,549。
脚本:リュック・ベッソン
監督:オリヴィエ・メガトン
出演者:
ジェイソン・ステイサム 、 ナタリア・ルダコワ 、 フランソワ・ベルレアン 、 ロバート・ネッパー 、 ジェローン・クラッベ 、 アレックス・コボルド 、 ヤン・サンベール 、 エリック・エブアニー 、 デヴィッド・カンメノ 、 シルヴィオ・シマック
あらすじ:
国際廃棄物管理会社・エココープ社はウクライナで施設を操業する権利を得て、すでに土地も購入していた。
有毒廃棄物をウクライナ国内に持ち込むには、ウクライナの環境大臣・レオニド・ヴァシレフが署名した正式書類が必要だった。
しかし環境保護者で知られるレオニドは、エココープ社のような営利をむさぼる企業に自国を汚染させるはずがなかった。
エココープ社はレオニドの署名を得るため、テロ対策のデルタ部隊出身で民間のボディーガードを請け負うジョナス・ジョンソン(ロバート・ネッパー)を雇う。
ジョンソンは、レオニドの娘・ヴァレンティーナ(ナタリア・ルダコワ)を誘拐する。
そして救出されないよう常にヴァレンティーナを動かしておくため、運び屋のフランク・マーティン(ジェイソン・ステイサム)に依頼する。
しかしフランクはそれを断り、友人の名前をジョンソンの手下に告げる。
フランクの友人・マルコムはその仕事を受け、ヴァレンティーナを乗せて車を走らせる。
しかしジョンソンの手下に撃たれ、車ごとフランクの家に突っ込む。
フランクはヴァレンティーナを救出しようとするが、そのとき何者かに殴られ、気を失ってしまう。
気がつくとジョンソンのもとにいたフランクは、むりやりオファーを引き受けさせられる。
フランクとヴァレンティーナは、車から20メートル以上離れると爆発するブレスレットをはめられ、都市から都市へと移動する。
その道中は、常にレオニドが送り込んだ捜査官から追われ、ジョンソンの細かい監視が続く。
フランクはジョンソンの指示通りに、マルセイユ、シュトゥガルト、ブタペスト、オデッサとヴァレンティーナを運ぶが、2人で逃げ出す方法を絶えず画策していた。
コメント:
ワケありの依頼品を運ぶプロの運び屋の活躍を描くアクション「トランスポーター」シリーズ3作目。
中盤まではよくある話で、やや退屈に感じる。
特に一緒に車に乗っている女性は、単に映画に花を添えるためだけのような存在だと思ってしまう。
ところが中盤、この女性のレストランでの食事のリクエストの話になり、かなり上級階級の人だと想像でき、何か鍵を握っている存在だということがわかってくるあたりから、映画の中に引き込まれていく。
結局、その女を運ぶ目的だったわけであるが、彼が運び屋を頼まれた時、女と一緒じゃなく1人がいいと言った時、殺し屋が彼女を殺そうとしたのはなぜか。あれは殺すつもりはなく、単にフェイントだったのか。
車から20メートル離れられないというところがミソ。
ありえないような脱出劇、列車と車のアクション等、見どころ満載だ。
しかも2人の恋愛まで絡ませて、中盤から最後まで結構楽しませてくれた作品である。
この映画は、ウクライナがビジネスの舞台となっている。
エココープという会社は、ウクライナで施設を操業する権利を得て、有毒廃棄物をウクライナ国内に持ち込もうとしていた。
だが、その前にウクライナの環境大臣の許可を取る必要があり、それを進めるために大臣の娘を誘拐するのだ。
その娘こそ、ステイサムが運ばされるヴァレンティーナだ。
この映画が公開された2009年当時に西欧とウクライナとのビジネスが進んでいたことを伺わせるストーリーだ。
プーチンがなぜ今回ウクライナに侵攻したのか何となくわかるような気もする。
シリーズを追うごとに派手になってくるこの映画。
ステイサムののアウディ対ベンツのカーチェイスは迫力満点。
シリーズを重ねても、カーアクションのシーンをおろそかにしないのがこの映画のいいところ。
それにしても、ステイサムの運転するアウディはすごい車だ。
水没してもすぐに復活できるのだから。
とにかく、ジェイソン・ステイサムの魅力満点のこの作品。
まだの人は必見!」
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