平成20年(2008年)の映画の中で、注目される邦画作品をレビューしています。

 

2008年の各賞受賞作品は以下の通りです:

 

日本アカデミー賞

最優秀作品賞   : おくりびと』(滝田洋二郎)

最優秀監督賞  :滝田洋二郎 - 『おくりびと』

最優秀脚本賞  :小山薫堂 - 『おくりびと』

最優秀主演男優賞本木雅弘 - 『おくりびと』

最優秀主演女優賞:木村多江 - 『ぐるりのこと。』

最優秀助演男優賞山崎努 - 『おくりびと』

最優秀助演女優賞:余貴美子 - 『おくりびと』

 

ブルーリボン賞

第51回(2008年度)

  • 作品賞 『クライマーズ・ハイ』
  • 監督賞 是枝裕和 『歩いても 歩いても』
  • 主演男優賞 本木雅弘 『おくりびと』
  • 主演女優賞 木村多江 『ぐるりのこと。』
  • 助演男優賞 堺雅人 『アフタースクール』『クライマーズ・ハイ』
  • 助演女優賞 樹木希林 『歩いても 歩いても』
  • 新人賞 吉高由里子 『蛇にピアス』、リリーフランキー 『ぐるりのこと。』

 

この年の興行収入ランキングは以下の通りでした。

 

2008年 邦画興行収入ランキング
順位 作品名 興行収入
1位  崖の上のポニョ  155.0億円
2位  花より男子ファイナル  77.5億円
3位  容疑者Xの献身  49.2億円
4位  劇場版ポケットモンスター/ダイヤモンド&パール ギラティナと氷空の花束 シェイミ  48.0億円
5位  相棒-劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン  44.4億円
6位  20世紀少年  39.5億円
7位  ザ・マジックアワー  39.2億円
8位  映画ドラえもん のび太と緑の巨人伝  33.7億円
9位  マリと子犬の物語  31.8億円
10位  L change the WorLd  31.0億円

 

今回は、「おくりびと」をレビューします。

 

「おくりびと」

おくりびと 予告編

 

 

2008年9月13日公開。

納棺師の職に就いた男が、仕事を通じ、様々な死に向き合い、そこに息づく愛を伝える姿を描いたヒューマン・ドラマ。

第81回アカデミー賞外国語映画賞受賞。

第32回モントリオール世界映画祭グランプリ受賞。

興行収入:64.8億円

 

受賞歴:

国内:

  • 第32回日本アカデミー賞 作品賞・監督賞・脚本賞・主演男優賞・助演男優賞・助演女優賞・撮影賞・照明賞・録音賞・編集賞
  • 第51回ブルーリボン賞 主演男優賞
  • 第63回毎日映画コンクール 日本映画大賞・録音賞
  • 第33回報知映画賞 作品賞
  • 第21回日刊スポーツ映画大賞 監督賞・作品賞
  • 第30回ヨコハマ映画祭 作品賞・監督賞・助演女優賞・ベスト10第1位
  • 第82回キネマ旬報ベスト・テン 日本映画ベストワン・主演男優賞・日本映画脚本賞・日本映画監督賞
  • 第18回東京スポーツ映画大賞 主演男優賞・助演男優賞
  • 2008予告篇ZEN映画祭 グランプリ
  • 映画館大賞「映画館スタッフが選ぶ、2008年に最もスクリーンで輝いた映画」第3位
  • 新藤兼人賞 SARVH賞2008・年間最優秀プロデューサー賞

海外:

 

 

  • 第81回アカデミー賞 外国語映画賞
  • 第32回モントリオール世界映画祭 グランプリ
  • 第17回金鶏百花映画祭 国際映画部門 作品賞・監督賞・主演男優賞
  • 第28回ルイ・ヴィトン・ハワイ国際映画祭 観客賞
  • 第20回パームスプリングス国際映画祭 観客賞
  • 第3回アジア・フィルム・アワード 主演男優賞
  • 第29回香港電影金像奨 最佳亞洲電影

 

 

脚本: 小山薫堂

 

監督: 滝田洋二郎。

 

出演者:

本木雅弘、広末涼子、山崎努、峰岸徹、余貴美子、吉行和子、笹野高史

 

 

あらすじ:

所属していたオーケストラが解散して、失業者となったチェロ奏者の小林大悟(本木雅弘)。

やむなく彼は妻の美香(広末涼子)と二人、実家である山形へと帰った。

その家は、2年前に死んだ母親が残してくれた唯一の財産であった。

愛人を作った父が家を出たあと、母は女手ひとつで大悟を育ててくれたのだ。

新たな職を探す大悟が行きあたったのは、佐々木(山崎努)が経営する納棺師という仕事だった。

死者を彩り、最期のときを送り出すという業務の過酷さに、大悟は戸惑いを隠しきれない。

しかし、佐々木と事務員の百合子(余貴美子)の持つ温もりに惹かれて、大悟は「おくりびと」となった。

美香にすら、その仕事の内容を明かせないまま。

故郷に戻った大悟は、幼い頃に通っていた銭湯で同級生の母親・ツヤ子(吉行和子)との再会を果たす。

銭湯を経営するツヤ子は、廃業を勧める息子たちの声も押し切って、ひたすら働き続けていた。

やがて、大悟の仕事を知った美香は、我慢できずに実家へと帰ってしまう。

死者を扱う夫の業務が、どうにも納得できなかったのだ。

しかし、大悟は納棺師を辞めずに働き続ける。

突然倒れてこの世を去ったツヤ子の納棺も担当した。

どこまでも自身の仕事に誇りを持つ大悟の姿勢は、ようやく美香にも納得させ、二人の関係は修復した。

そんなとき、父の訃報が大悟のもとに届く。

家庭を捨てた父親に深いわだかまりを抱いていた大悟であったが、佐々木や百合子からの説得を受けて、死去した老人ホームへ向かう。

そこには、30年ぶりに対面する父(峰岸徹)の遺体があった。

そして父が、決して大悟のことを忘れていなかったことを知る。

堪えきれずに嗚咽する大悟の涙を、美香はハンカチで拭くのであった。

父の納棺を慎ましく行う大悟と、それを見守る美香。

彼女の胎内では、大悟との間で芽生えた新たな命が動き始めていた。

 

 

評論家のコメント:

 

妻にさえ侮辱された死に関する仕事に魅了され自分と家族を取り戻していくストーリー。
良い映画だった。
死について色々と考えさせられる物語だった。


死人に化粧をするシーンが印象に残る。
ラストで、30年会ってない父親に納棺するところは感動。

久石譲の音楽が胸に迫る。

 

久石譲の「おくりびとテーマ曲」

 

 

最後にモックンがチェロを演奏するシーンは涙なしには見れない。

この映画は、モックンが一流の役者に成長したことを示している。