ニューヨーク New York | 私の回想録 

私の回想録 

レミニセンス - 回想録。
過去の記憶を呼び返しながら、
備忘録として残したい。
記事が長いが何とぞご容赦ください。

アメリカで、大都会と呼べる所。それは摩天楼のニューヨーク、マンハッタンだと思う。
シカゴ、ロサンゼルス、サンフランシスコのダウンタウンにも大きなビルが建ち並ぶが、東京、上海、香港、シンガポールの比ではない。

 


しかしマンハッタンニューヨークは、いつ行っても特別だ。朝も昼も夜も素晴らしい体験ができる。地下鉄など公共交通機関も充実しているので色々な場所を巡ることができる。その昔、ニューヨークは危険な街の代名詞だったかが、今は治安は大幅に改善されて、危険はほとんどなくなった。住居、生活費が高騰して、低所得者は住めない街になったからだ。

ニューヨーク出張

2007年春、ロサンゼルス駐在時代に日本の上得意先のニューヨークオフィスに出張する機会を得た。同行者なしの単独出張。red-eye と呼ばれる米国内夜間飛行便にてJFK国際空港への5時間のフライトだった。時差が3時間あるので、到着は翌朝 7:30。飛行機の中は暑苦しくてよく寝れなかったと記憶している。

JFK ジョン・F・ケネディ空港は成田空港の2倍の広さの巨大な飛行場で、ターミナルが9つもある。レンタカー会社へは送迎バスで向かう。レンタカーオフィスは飛行場からはかなり離れている。
今回借りた車は、紺色のHonda Civic。訪問先へは渋滞もあって2時間ほどのドライブとなる。

 

 

ニューヨークの道はロサンゼルスと違い、車線が少なく、道も狭いように思われ、シビックのサイズは適当であった。 
当時はカーナビなどレンタカーに装備されていなかった。携帯電話も iPhone 3G の発売される前である。事前に何枚も地図をコピーしておいて、助手席に並べてチェックしながらの運転だった。
街を抜けると、森の中、新緑とのドライブとなり、道の名前がいつのまにか xxx Pkwy (Parkway)に変わっていた。Free Way と一般道との間のようなカーブのある道で、1回だけ間違えてしまった。 

 


何とか修正し、無事目的地に到着した。ランチを取る余裕もあり、14時のアポイントには十分間に合った。
打ち合わせを無事済ませ、マンハッタンで食事をしようとなり、私は一足先にレンタカーを返却に戻り、タクシーでレストランに合流した。
その晩は、当時三ツ星の名店 ”スギヤマ”で懐石料理。そしてピアノラウンジ "うさぎ"というこの上ないエグゼクティブなコースを楽しませていただいた。

翌日はJTBの日帰りツアーで飛行機の時間まで観光した。この時は自由の女神のあるリバティーアイランドへの船が何かトラブルがあって、海上から見学するコースに変更になってしまった。
バスの中で、ガイドのお兄さんの話の中で印象に残ったのが、ニューヨークの治安が改善されて、むしろ全米で1番安全になったということ、それからミュージカルの話。ブロードウェイシアターで活躍している役者さんはとにかく超一流で、地方、海外を回っている役者さん達は2番以下だということである。あとは眠くてよく記憶していない。


2009年 New Years Day

プライベートでは2009年の正月に家内と、極寒のニューヨークを巡った。

 

大みそかの晩のJetBlue の夜行便を利用した。ロサンゼルス国際空港ではなく、ロングビーチ空港からの発着となる。ロングビーチ空港は普段は小型機の発着に利用されているが、なぜかJetBlue の東行きの中型機がこの空港を利用している。ターミナルは空港ビルというより、長距離バスのターミナルのようだ。


飛行機に乗るのもタラップからだったように覚えている。


しかしJetBlue は大手LCC であり、ニューヨークJFK空港ではターミナル5番を占有している。青を基調とした美しい内装の立派なターミナルビルだ。JFKがハブ空港となり、東海岸と中米を中心に各都市を結んでいる。

到着したのは早朝だが、そのままイエローキャブでマンハッタンのホテルに向かった。
空港からマンハッタンの料金は決まっていて、2009年当時は45ドル、それに20%程度のチップを渡す。(現在は55ドル+チップで計70ドルを払う)

今回の宿はルーズベルトホテル。古くて狭い部屋だが、それほど高くなく、周遊するのにローケーションがとても良かった。ダメ元でチェックインしたら、小一時間は待たされたが、今日はNew Year だからと部屋を与えてくれて大いに有難かった。

午前中は自由の女神、グラウンド・ゼロ(世界貿易センタービル跡地)などを巡るJTBの半日ツアーに申し込んであり、8時に数ブロック先(歩いて20分ほど)のヒルトンホテルに集合。さて外は快晴、放射冷却で外気温はマイナス10℃より低い。昨晩は年明けのカウントダウンで大盛り上がりだったに違いない。その名残として道路には少しゴミが残っていたが、ほとんどは暗いうちに掃除されていた。

ツアーバスに乗車し、まず世界の金融の中心、ウォール街を通り、マンハッタンの最南端の波止場から船でリバティー島へ渡る。乗船待ちが長い。うー寒い、たまらず手袋が屋台で売られていたので買い、二重に装着した。

リバティー島で下船。自由の女神を観察。彼女はサンダルを履いていて、左足はつま先立ちしているのを発見した。



 

 

半日ツアーはブルックリン橋の下で解散となった。

 

 

さて昼はどうしようと考えた。ここで役に立ったのが、その前年購入したiPhone 3G のマップ機能。、チャイナタウンが近く、歩いて行けそう、と向かった。チャイナタウンは New Years Day でも人出は多く、賑わっていた。ロサンゼルス、サンフランシスコにもチャイナタウンはあるが、ニューヨークはぐっと凝縮された街で活気があった。店店はとても興味深い。麺を食べたが味も良かった。



 

チャイナタウンの並びにはリトルイタリーがあり、ガラッと違う雰囲気の街が展開している。

 

エンパイア・ステートビルのチケットが初日のツアーに含まれていた。
歩いて向かうと、既に長蛇の列ができている。エレベーターに限りがあるので、中々進まない。
屋上に出ると、何とそこは屋外だ。既に陽は落ちて正面にクライスラービルの夜景が美しい。



 

夜の食事はグランドセントラル駅の中にある有名なオイスターバーと思っていたのだが、New Year's Day で休みだった。ここは明日の楽しみとして他のレストランを探したが、中々開いているところが見つからない。ようやく中華料理店を見つけ、そこで質素な夕食を取った。

翌日は、またチャイナタウンに行って、朝食にお粥を食べた。揚げ麩と一緒に食べると美味しい。ニューヨークマンハッタンの中の中国。一体ここはどこだ。



 

 

地下鉄メトロが面白い。初日から路線図を手に入れ、乗換をしてとりあえず目的地(たとえばチェルシー)に行ってみたり、川を越えて昔は危険なエリアだったクイーンズで降りて、地上にあがってはすぐに駅に戻ったり、ニュージャージーに渡って、ハドゾン川の対岸からマンハッタンを見たりした。
3日がかりでぐるぐると巡った。


メトロポリタン美術館を訪問。ほとんどのアメリカの美術館では、有名な絵画であっても作者の死後60年を経過していれば、著作権はなくなり、写真は自由に撮れるそうだ。
(もし間違っていたら、コメントください。記事から削除します。) 

尾形光琳の作品は残念ながら日本に里帰りしていた。

 

* ピカソは没後60年経っていないので一部写真入れ替えました。



 

フェルメール 水差しの女

 

フェルメール  ヴァージナルの前に座る若い女

 

スーラ  曇り日のグランド・ジャット島

 

 

ゴッホの自画像

 

 

ディナーは、ようやくにグランドセントラル駅のオイスターバー、特に予約してなかったが、カウンターにすぐに通された。まずマンハッタン・クラムチャウダーと、Assorted Fresh Oyster 1ダース そしてワインはシャルドネ。オイスターはさらにもう1ダース注文した。マンハッタン・クラムチャウダーは薄赤く、西海岸ではちょっと珍しい。カリフォルニアの定番は白いニューイングランド・クラムチャウダーだ。




 

そしてニューヨークに来たからには、ブロードウェイミュージカル。あの有名なオペラ座の怪人、~Phantom of the Opera House~ が上演中。むろん予約しておいた。
登場人物が少ないわりに、ストーリーはとても難しいので、事前に学習しておくべきと思う。

最終日の朝はセントラルパーク再訪。池の水は凍りついている。






そして2日に渡ってロックフェラーセンター、五番街などを散策。

ロックフェラーセンターの有名なクリスマスツリーとアイススケートリンク

少しの間降雪があった。


 

 


セント・パトリック教会

 

 

五番街

 

プラザホテル

 

正月休みのニューヨーク。寒いけれど、さほど混まないので結構楽しめると思う。

 

 

2010年7月

家内と娘の二人で夏のニューヨークを旅した。娘は夏休み、初めてのニューヨーク。私は仕事で留守番。彼女たち、ほとんど果敢に自由行動を楽しんだようだったが、オプショナルツアーではナイアガラの滝を経験した。

それらは写真で紹介しよう。(訪問地は順不同)

昼間のエンパイアステートビル屋上から

 

STOMP    太鼓のパフォーマンス

 

MoMA  ニューヨーク近代美術館

 

ルネ・マグリット  偽りの鏡

 

ゴッホ  星月夜

ダリ  記憶の固執

 

アンリ・ルソー  眠るジプシー女

 

 

エルンスト  Woman, Old Man, and Flower

 

 

メトロポリタン美術館

 

モード・アダムス 演じるジャンヌ・ダルク

 

ピサロ  モンマルトル大通り、冬の朝

 

 

マネ  女とオウム

 

ゴッホ  糸杉

 

クロード・モネ   睡蓮

 

 

ナイアガラの滝ツアーに参加、カナダに渡る

 

 

また彼女たちは当時ロングランを続けていたミュージカル、"シカゴ" を鑑賞した。こちらは登場人物も多く、ストーリーはもっと難しいので、2002年の映画"シカゴ"を繰り返し観て内容を理解して臨んだようだ。

 

ニューヨークは諸々の物価がとても高い、決して住みやすい街ではないと思われるが、金持ち、有名人になったらこの憧れの街に住む。
太った人が比較的少なく、スタイルの良い女性を見かける。ニューヨークのビジネスマンの通勤手段は鉄道、バスと歩き、自転車で健康的にカロリーを消費するのであろう。

Netflix で Suits とか Sex of the City などを観るとその雰囲気がわかると思う。

ニューヨーク、最後に行ってからからもう10年も経って、既に日本に帰国してしまった。でも機会があれば、ボストン、ワシントンDCとあわせて再訪したいものだ。