先週末、小学6年生の息子の音楽会がありました。演目は各学年、楽器演奏と合唱で構成されていて、楽器演奏では、オーディションを受けて選抜される楽器とその他大勢に分かれます。息子は、6年間毎年オーディションに挑戦しながらも一度もオーディションに受かることができず、今年も残念ながら合格することはできませんでした。オーディションに向けて、お風呂の中でこっそりと練習しているのを知っていたので、オーディションの日、肩を落として帰ってきた息子の姿を見たときは私自身とても胸が痛かったです。「あなたなりに一生懸命努力をして臨んだのを、ママは知ってるよ。挑戦したこと自体がえらいし、よくがんばったね。」とだけ、本人に伝え、本人の乗り越える力を信じて見守っていました。すると、息子は、その日の夕方しょげた後は、自分なりに気持ちを切り替えたようでした。その後は、毎日一生懸命リコーダーの練習に励んでいて、息子は息子なりに思い通りにいかない事もあるという現実を受け入れて、それでも、自分に与えられた場所でしっかりと役割を果たし、楽しむという姿勢を学んだようで、息子の成長に嬉しく思っていました。そして、迎えた音楽会当日。舞台には、ジャズのビッグバンドのリズムに合わせて、最前列でリズムに合わせてノリノリで先頭切って、自分のパートを盛り上げようと懸命に演奏する息子の姿がありました。オーディションに落ちてしまったときの悲しみを微塵も感じさせない堂々たる姿でした。我が子ながら本当にかっこよかったです。子育てはきれいごとではないし今までも大変なこと沢山ありましたが、こういう感動を与えてくれる子どもの存在に、心から感謝したいと思った音楽会でした。