銀閣寺東山殿再現ジオラマ① 銀閣寺(観音殿)部分、ひとまず完成 | Kyoto Design Room/京都から創造するアートボックス!

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kyotoにて日々ものづくりに励んでいる帰洛した元デザイナーです。主に歴史的建造物の模型・ジオラマ制作やジャンル問わず魅力ある作品を提供しています。


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宗秀斎です。

 

2月に入りました。

この寒さもまだまだ続きますが、頑張って模型制作に打ち込んでいきます。

銀閣寺東山殿の再現模型ということで、今回も長期戦になりそうな予感がしているテーマなのですが、

 

 

先日、その一部である銀閣寺(観音殿)のフジミ模型1/150のプラの組立、塗装を終えてひとまず完成させました。

 

 

初めて銀閣寺を組み立て。思っていたより小さいです。このサイズにも関わらず、精度は高いように感じました。このサイズで木製となると、かなり頭を悩ますところなのですが…(゚ー゚;

 

さすがフジミ模型さんです。

 

 

プラ素材をできるだけ木製に近い表現にしたかったので、柿葺の屋根部分に天然素材を使用。

 

これは昨年末の多宝塔にも使用しておりました。

 

理想の柿葺の表現ができたと思っています。リアル感も増しました(^_^)

 

完成したとはいえ、ここからがスタートです。道程は長い!

 

銀閣寺東山殿について

現在の慈照寺(銀閣寺)は室町幕府8代将軍、足利義政の隠居所として、応仁の乱終結の5年後の1482年に東山山荘として造営を開始したといいます。

ちなみに観音殿(銀閣)は1489年に上棟したとされています。
 
義政の祖父、足利義満の金閣寺を意識して造ったと思われますが、応仁の乱直後ということもあり、長い戦乱により京の町や民衆達も疲弊、更に飢饉などが続き混沌とした政情不安の中、それを顧みずその造営に力を入れていたということで、当時の天皇も呆れ返る程であったといいます。
 
悪い言い方をすると裸の王様の道楽的な行動であったと言われても仕方ないのですが…ま、それはさておき(^_^)
 
結果として、東山文化を形成した第一人者として今日までに残る遺産を築いた人物でもあるのです。
 

銀閣寺東山殿の規模について、

 

かつては東山殿と呼ばれる広大な山荘が存在していました。

会所、常御所、釣秋亭、竜背橋、泉殿、西指庵、漱せん亭、超然亭といった大規模な建築群が存在していたといいます。
 
東山殿鳥瞰図「日本建築のみかた」より
 
現在の東求堂と呼ばれる建物(1486年)創建が唯一その名残を残す建物です。
 
東山殿指図「匠明」より
 
唯一、東山殿に関する資料として指図が残されています。今でいう設計図です。
 
しかし、これには銀閣寺(観音殿)や東求堂が記載されていないことから信憑性に欠く意見が多いようです。
 
いずれにしても、当時の寝殿造の形として参考になるものであることには間違いないようです。
 

銀閣寺実測図 (京都市考古資料館文化財講座より )

 

京都市埋蔵文化財研究所の発掘調査で、現在の東求堂の位置が当時の位置と違うこと、また多数の建築群が存在していたことも明らかになっています。

 

当時と現在の銀閣寺の姿は随分違う様です。

 

今回はこの当時の東山殿を再現することで、現在の銀閣寺との違いを当時の情景を描きおこし、変遷を辿るといった主旨で進行させていこうと考えました。

 

 

上記の実測図を元に銀閣寺1/150のサイズに合わせて縮小、構成を作成していきます。

 

台座も工芸漆で塗装。銀閣寺もかつては黒漆で塗装されていたといいますし、何となくマッチングしてるかな〜なんて後づけですが(笑)

 

 

 

サイズに合わせてレイアウトを考えています。

先程の京都市埋蔵文化財研究所で示された他の建築群について、東山殿建物配置復元案3(川上案 百瀬 1995)に沿って制作します。

これに沿って制作されたと思われる、小和田哲男先生・小和田泰経先生監修の「別冊太陽 大図解戦国史」に掲載されていた歴史CG作家の中村宣夫氏による東山殿再現CGがございます。

 

中村宣夫氏のCGのクオリティの高さには目を見張るものがあります。僕も幾つか書籍等で見かけるのですが、イメージと再現構成が上手くマッチしていて参考にする機会が多いです。

 

詳しくは中村宣夫氏の公式HP。東山殿も掲載されていますので興味がある方は覗いてみて下さい。↓

 

http://www.geocities.jp/yumetoikiru/edo/edo-1.html

 

 

それを元に構成していきます。現段階ではおおよその配置なので変更等もありますが、ベースとしてはこのような形になると思います。

 

 

地形の成形が完成。銀閣寺が隅に追いやられております(笑)

今回は銀閣寺(観音殿)が主体でなく、東山殿の一部という見方をしてもらえれば良いですね。

 

以上、東山殿の概要をざっくりと紹介しました。

 

これから、他の建築群の制作に取り掛かります。というかもう進行させている状態で、ここからが木製フルスクラッチになり、本戦に突入するわけです。

 

気合いが入ります!次回はその建物を制作と考証を踏まえながら紹介していきます。それではウインク

 

 

 

 

 

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