新作テーマ決定&シリーズ化案 |  Kyotoから創造するARTBOX45°

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 歴史的建造物の模型・ジオラマなど当時の情景を蘇らせることに日々励んでいます。

久々の宗秀斎でございます。

 

新作のテーマをここ一週間練りに練って考えておりました。

そして考えた末に決めたのが…

新作決定!

「京都 龍安寺(りょうあんじ)」です。

と…その前に、

 

前作の室町幕府推定再現ジオラマも嫁ぎ先が決まりまして、今日梱包作業を終えたばかりです。そして本日中に旅だっていきます。

しかし…いつも自分の作品を梱包しながら思うのですが、やっぱり寂しいです…本当に自分の娘のように嫁いで行く親の気持ちになるのです。それだけ自分の作品に愛情と情熱を注いだ作品なんだと思います。

これからも大事にされることを祈って…

今回の室町幕府再現ジオラマは模型制作して以来、一番大きな反響を得る作品でございました。

4作目にしてこれほどの反響と高評価を頂けるなんて夢にも思いませんでした。

 
 
これがこの作品の最終統計です。アクセス数が2600以上とあまりピンとこないのですが…オークションでは大きい数字だそうです。
あまりオークションの経験がないものでして…でもこの数字を見るとこれだけの多くの人達が目を通してくれたことに意義があると思いました。
正直驚いています…と同時にそれだけ自分でも手放したくない自信作でもありましたので、今後の制作意欲に自信がつくというものです。
また模型制作に対する責任感も大きく感じます。
 

さて、新作テーマ『龍安寺』についてです。

それもただの龍安寺でなく、焼失前の龍安寺の姿を推定での模型再現を試みようと考えております。
現在の龍安寺は応仁の乱や以後の度重なる火災で再建されたもので、創建時の姿ではないのです。
詳細は制作過程において紹介していきたいと思います
 
ここ一週間かなり悩んでおりました。ここに至ったプロセスについて、
先日、ヤフーニュースで「応仁の乱」ブーム到来か?という記事に注目しておりました。
 
 
応仁の乱とは、室町時代(1467年)に全国の大名達が東西に分かれて京都を舞台に争った事件。しかも諸説ありますが、なにがきっかけでこの大乱が起こったのか?
確実的なことがわかっていないようです。ミステリーですよね。
 
この大乱は11年も続き京都は焦土と化して、これがきっかけで戦国時代を迎える出来事です。
先の大戦といえば第二次世界大戦と答える方が多い中、京都では応仁の乱のこと?と言われるくらい京都ではこの戦は切っても切れない歴史的大事件だったのです。
その話題の中で先日、東西に分かれた大将の子孫の方々が400年以上という月日を隔ててお互いが和解したというニュースがありました。
まだ和解してなかったんか?(笑)と思いながらも深いものを感じておりました。
400年以上も経って…それだけ根深い出来事だった。
凄いですね…
 
この応仁の乱こそが時代の変わり目、いわば戦国時代の幕開けという大きな事件だったのです。
 
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康と歴史的に知名度が高い時代の建造物(安土城、大阪城、江戸城など)は現在も注目を集めております。
僕はここで室町という時代が応仁の乱によって変わる分岐点であることにスポットをあてようかと考えました。これはロマンがあって、ストーリー性も高い。
応仁の乱が起こる前にどれだけの国宝級の建造物や歴史的価値の高い資料、美術品があったのか?京都に集中していただけに、その殆どがこの戦火によって失われたという負の遺産を背負った事件でもあったのです。
 
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の時代に比べ印象が薄い室町時代ですが、今まであまり注目されていなかった時代だけに
その時代の建造物の再現模型を通じて、おこがましいですが応仁の乱ブーム到来に一躍担いたいのです。
 

前作の室町幕府推定再現ジオラマも、その思いが強かった作品でした。

今年残された時間を使って、
 

「応仁の乱シリーズ」

を打ち出したいと思います。
 
応仁の乱で失った建造物の再現、その時代に関する建造物の模型を中心に制作していきたいと考えおります。
前作の延長線上ですので、この流れで今年最後まで迎えたい。
 
龍安寺もまさしくその戦火の渦に巻き込まれた歴史あるお寺なのです。今では石庭で有名ですが…
 
それに関する書籍に目を通すと…龍安寺や銀閣寺もそうですが、創建時の構成が現在の姿と随分違う事に驚きました。
 
これはまた後ほど…
 

制作に着手したいと思ったのですが、ここは入念に資料集めをして検証した上で制作していきたいと思いますので、

今週末に龍安寺へ現地調査に行く予定です(自転車で40分でつく距離なので…)

検証と資料集めに時間がかかりそうなので、その間に前々作に反響のあった

金閣寺と幻の天鏡閣再現ジオラマ 1/100

を制作していこうと思います。金閣寺もその時代を象徴的する有名な建造物ですね。
 

1作目は縮尺1/150での制作でしたので、フジミ模型の金閣寺1/100キットを使用して、それにあわせた天鏡閣を木造にて制作していく予定です。

 

今週から制作に入ります。それも含めて「龍安寺」の検証も併せて紹介致します!
 
お楽しみに(^_^)