私はここ10年来日本のマスメディアの報道は変質したと思います。近年、世界的に公に意見を述べることにプレッシャーがかかる傾向の中で、とりわけ日本の状況の悪さが改めて明らかになりました。世界報道自由度ランキングでは今年は70位でした。ロシアの同盟国ハンガリーよりも下位、韓国よりも、またコンゴ共和国などアフリカの数カ国よりも下位に甘んじました。低いランクの理由として、調査を行うNGOによりますと以下となっています:

日本語訳

https://sustainablejapan.jp/2024/05/05/world-press-freedom-index-2024/101961

 

原文

 

(以下に引用します :

項目別では、経済指標が44位、安全性指標が71位、政治指標が73位、法的指標が80位、社会指標が113位。経済指標以外はいずれも前回から順位を落とした。

 社会指標に関しては、政府や企業が主要メディアの経営に日常的に圧力をかけているとみなされ、汚職、セクシャルハラスメント、健康問題、公害等、センシティブとみなされる可能性のあるテーマについて激しい自己検閲が行われていると判断された。法的指標では、重要土地利用規制法や特定秘密保護法をネガティブ材料とした。政治指標では、記者クラブ制度により、記者の自己検閲や、フリーランスや外国人記者に対する露骨な差別が生み出されているとした。安全性指標では、政府を批判したり「非国民的」なテーマを扱ったりするジャーナリストに対し、ナショナリストグループが日常的に嫌がらせを行っていることを指摘した。 引用終わり)

 

非情に深刻なコメントですね。

 

やはり国内でメディアやジャーナリストが圧力を受けているようです。想像ですがその中にはテクノロジー&いやがらせ犯罪を用いたケースもあるのではないでしょうか。私たちと同じ被害を被るジャーナリストならば、職業柄この犯罪をよく理解されているでしょう。そもそも隠密とはいえこれだけ大規模に30年にもわたり行われてきた犯罪ですし、被害者もマスメディアに訴えてきました。全く報じられなかったことを考えると、ジャーナリストの中にはこの犯罪の重大性に気が付いているけれども、プレッシャーによって記事に出来ないかたがいらっしゃると思います。