昔の機材の話です
2チャンネルのシンプルなDJミキサー:VESTAX PMC-05mk4
2つの音楽ソースのフェーダーによるボリュームコントロールとクロスフェーダー、そして、入力のLINE/PHONOの切り替えレバーのみ
イコライザーも無ければ、エフェクターも無く、外部エフェクトのセンドレシーブ機能も無し!
これ、1993年ごろに発売となった、世界初の競技(DJバトル)専用のミキサー。この後、製造される2チャンネルミキサーの名機PMC-05PROの原型となったモデルです。
縦フェーダー、横フェーダーともに、ユーザー自身で交換できる仕組み、切り替えレバーも同様。しかも、レバーは、縦、横、45度斜め、の設定選択が可能。
また、指先のスムースな動きを邪魔しないようにツインパネル方式になったのも、このモデルが世界初でした。
このモデルを元に、EQが加えられ、かつ、クロスフェーダーのキレを良くした(フォトカプラー方式の採用)のが、PMC-05PROでした。
元々、競技用のミキサーでしたが、当時、このシンプルさを気に入ったNYのディスコDJが居ました。 そう、デヴィッド・マンキューソー氏。 来日時に、このミキサーを使ったことで、話題となりました。 彼のポリシーは、なるべく楽曲に手を加えず、最後まできちんとレコードをかける、という、完成された楽曲に対してのリスペクトでした。 曲と曲の間のミックスプレイは行いません。
シンプルに曲をかけるので、きちんと聴いて、というポリシーをこのミキサーを使う事でもアピールしたかったんだと思います。
アースターミナルは2つ。これは、競技の際の機材入れ替え効率を考慮したもの。。。
REC OUTは、LINE OUTの音をMASTERボリュームを通さず、常にそのボリュームつまみの午後2時の位置の音量で一定出力される設定。
シンプルと言えば、これもシンプル!
ドラムセットがシンプル!
機材係は大助かり!