草村動物病院 「動物の診察室から」

新潟市の草村動物病院のブログです。
高度獣医療のこと、日々の診療で思うこと、動物たちのことなど書いていきます。


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 「まめちゃん」は、4月に1歳になったチワワの女の子です。

 

 門脈シャントの疑いがあるとのことで、他院様からご紹介され、土曜日にCT検査を行いました。

 

 検査の結果はやはりシャント血管が見つかりました。

 

 門脈シャントは、以前に何回か書いたことがありますので病態は↓を参考にしてください。

 

http://ameblo.jp/soumura-ah/entry-11963677377.html

 

 シャント血管はいろんなタイプがあり、まめちゃんの場合は「門脈ー奇静脈シャント」でした。

 

 私の病院ではこのタイプの門脈シャントは初めてです。

 

 昨日は手術ができませんでしたので、まめちゃんの手術は今日の午後から行いました。

 

 このタイプのシャント血管は、小網の中に入っていて血管の確認に少し時間がかかりましたが、無事終了です。

 

 手術が終わっても3日間は症状の急変がありますので要注意です。

 

 まめちゃんで、手術適応のほとんどのタイプの門脈シャントを行いました。

 

 勤務医の先生も血管を確認できましたので、次回門脈ー奇静脈シャントの子が来ても大丈夫です。

 

 

 

 

 

 

手術が終わって、7時の診察です。よかったですね!

 

 

 

 

 

 

 

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 門脈シャント(PSS)は、先天的な血管の異常です。

 消化管からの静脈が集まって肝臓へ入る血管を、「門脈」と言います。門脈は肝臓へ入り肝臓は門脈のアンモニアなどをきれいにして、静脈に送ります。

 その門脈に血管の奇形があり、その血管は門脈から分岐して静脈に直接繋がります。

 その血管を「シャント血管」と呼ぶのです。

 症状は、先天性ですので、食が細くやせていて、食後はアンモニアの血中濃度が上がるため元気がなくなります。

 アンモニアの濃度が高くなると、けいれん発作や虚脱を起こします。

 ヨークシャーテリアの「リズちゃん」は8月の半ばに、虚脱状態を起こしたとのことで連れてこられました。

 検査の結果はPSSでした。PSSはシャント血管を閉じる手術です。普通はすぐに行うのですが、リズちゃんは生後3ヶ月で体重が740gしかありませんでしたので、もう少し待って、体重が1kgを超えてから手術を行うことにしました。

 そして、おととい手術となったのです。

 手術は無事に終わりました。手術後1週間は具合が悪くなることがあるので入院していますが、今のところ順調です。

 PSSは、手術はもちろんですが、正確に診断することもむづかしい疾患です。

 血液検査で病気を疑い、超音波検査、そしてCT検査で異常な血管を見つけるのです。

 リズちゃんの担当は、佐藤先生で、今回私はほとんど口を出していません。さすがに手術は助手にに入りましたが、問題なく終わりました。

 若くて熱心な獣医師は、伸びるのも早いです。







元気いっぱい、リズちゃんです。



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 昨年、門脈シャントの手術を行った、マルチーズの「メルモちゃん」昨日はワクチン接種と術後の定期血液検査でした。

 血液検査では、アンモニアも総胆汁酸も正常でしたので、シャント血管が無事に閉鎖してくれました。

 これで、普通の子と同じ体になりました。

 よかったですね。










相変わらず可愛い「メルモちゃん」です。





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 昨年、PSSの手術をしたマルチーズの「メルモちゃん」、今日は手術後の血液検査です。

 メルモちゃんの手術法は、だんだん小さくなるリングをシャント血管に取り付ける方法です。

 レントゲンでも、血管に装着したままになっています。

 PSSの子は血液検査で、アンモニアと総胆汁酸が高い値になります。今日のメルモちゃんの血液検査は、アンモニアは正常値、総胆汁酸は少し高い程度でしたので順調です。

 3月と5月に検査を行い問題がなければそれで終わりです。

 メルモちゃん、よかったですね!






相変わらず可愛いメルモちゃんです。






チョコもおまけについてきました。ごちそうさまでした。ぺこり!







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 12月10日、1頭のマルチーズが連れてこられました。その子の名前は「メルモちゃん」ちょうど1年前に生まれその日が誕生日でした。

 門脈シャントの疑いがあるとのことで、もし門脈シャントなら手術をしてほしいとのことでした。

 門脈シャントのことを少し説明します。

 消化管からくる静脈のことを門脈といい、門脈の血液には腸から発生するアンモニアなどの体に撮とっては有害の物質が含まれています。

 しかし、消化管からの門脈は1つに集まって肝臓に入ります。そして、肝臓は門脈が運んできたアンモニアなどの有害物質をきれいにします。きれいになった血液は肝静脈に入りるのです。

 門脈シャントは、門脈から分枝した普通はない血管が肝臓を通過せずに、直接静脈につながってしまうのです。その異常な血管をシャント血管と言います。

 門脈シャントは先天性の疾患です。症状は、他の犬に比べ発育が悪い。食が細く食べた後に元気ななくなる。よく胃腸障害を起こすなどです。

 肝臓に行く血液が少なくなるので、肝臓が小さくなり、血中アンモニアの値が高くなるとふらふらしてケイレン発作を起こします。

 診断は、食後の血中アンモニアと総胆汁酸の値を調べます。この値が高い場合には門脈シャントを疑います。

 そして、エコーの検査でシャント血管があるかを調べ、造影CT検査でシャント血管を確定するのです。

 治療は手術で、シャント血管を何らかの方法で遮断します。

 メルモちゃんの血液を調べると、アンモニアが250(正常は60以下)、総胆汁酸は140以上(正常は30以下)でした。

 レントゲンでも肝臓が小さくなっていました。

 そして、昨日CT検査を行い、門脈~後大静脈シャントが確認されたのです。メルモちゃんは検査後麻酔が覚醒してもふらふらしていました。

 アンモニアを下げる点滴で、今日は普通になっていますが手術が必要です。

 飼い主様はなるべく早くに手術を希望されていますので、16日(火)が手術予定です。

 メルモちゃん、頑張りましょうね。








可愛いメルモちゃんです。




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 あんちゃんは、今年の1月生まれ、シーズーの女の子です。

 7月に避妊手術をする予定で入院しましたが、術前の血液検査でPSS「門脈シャント」が疑われました。

 すぐにCT検査が行われ、その後、門脈シャントと避妊手術を一緒に行いました。

 8月の初めに手術を行いましたので、昨日は手術後の血液検査に来ました。

 手術ご経過は良好です。次は来年のフィラリアの検査の時に検査をする予定です。







血液検査の値もよくなった、あんちゃんです。





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 日曜日に、PSSの手術をしたアンちゃんは順調です。

 シャント血管を閉じるのですが、いっぺんに閉じてしまうと、門脈の血圧が急に上昇し、具合が悪くなることがあります。ともすると、死亡してしまうのです。

 今回の方法は、シャント血管に、「アメロイドコインストリクター」と言うリングを装着する方法です。

 このリングは、日本にはないのですが、体内に入れると徐々にリングが縮まるもので、そのためシャント血管もだんだんと閉じていくのです。

 今後、急速にシャント血管が閉じていくと、アンちゃんは具合が悪くなることがあります。あさって退院予定です。

 順調にいってもらいたいです。




アメロイドコインストリクターです。








今日のアンちゃんです。




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 今日の手術は、シーズーのアンちゃんの門脈シャント(PSS)と、コッカーのルーちゃんの前十字靭帯断裂の手術です。

 どちらも、気を使う手術ですので、ほかの手術は入れなくて、2つだけです。






PSSのアンちゃんです。


href="http://stat.ameba.jp/user_images/20140803/11/soumura-ah/1f/fa/j/o0640048013022906611.jpg">


前十字靭帯断裂のルーちゃんです。
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 シーズー犬のアンちゃんは、半年になる女の子です。

 昨日、避妊手術で入院しましたが、手術前の血液検査で異常が見つかりました。その異常は門脈シャント(PSS)の可能性を示すものでしたので、麻酔科での造影CT検査になりました。

 結果は、左胃静脈を介した門脈シャントが見つかったのです。

 いったん避妊手術は延期し、飼い主様とご相談して、後日避妊手術は門脈シャントの手術の時に一緒のすることになると思います。

 


今朝のアンちゃん、外見上はとても元気です。




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 先日造影CT検査をしたマロンちゃんですが、私はPSSはないと診断をしました。しかし、画像を大学へ送ったところ、肝内シャントがあるとの診断でした。

 PSSは門脈の奇形血管が直接静脈へ入り込む疾患です。多くは門脈が肝臓に入る前にシャント血管が静脈へ入るのですが、大型犬の場合には、肝臓へ門脈が入ってから肝臓のなかにシャント血管があることがあります。

 確率は少ない疾患で、私は初めての症例です。

 治療は手術です。私は肝外シャントの手術は行いますが、肝内シャントは今までにやったことがありません。

 手術方法は特殊で、普通はシャント血管を閉じてあげればよいのですが、肝臓のなかにある血管なので、肝臓を一部削って血管を露出してシャント血管を止める方法と、日本大学では血管内コイルでカテーテルを使ってシャント血管内にコイルを入れる方法で行っています。

 この手術の専門の先生が、今週末に新潟へ講習会に来られますので、画像を送ってありますので、週末に相談してみます。

 マロンちゃん、がんばってくださいね。




 
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