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草村動物病院 「動物の診察室から」

新潟市の草村動物病院のブログです。
高度獣医療のこと、日々の診療で思うこと、動物たちのことなど書いていきます。

 ダックスフンドの「マリーちゃん」は、尿道がだんだん狭窄して排尿ができなくなって来院しました。

 

 2ヶ月ほど前にも同じ症状だったのですが、その時は尿層の狭窄部位の粘膜に小さな結石が張り付いていたので、それを除去して一旦は排尿できるようになったのですが、その後徐々に狭窄するようになり、ついに排尿ができなくなったのです。

 

 尿道が開通しない限り、一時的に膀胱穿刺をして尿を出しても解決になりませんので、マリーちゃんには、ボタン型のチューブを膀胱に設置することになりました。

 

 

 マリーちゃん、可愛い女の子です。

 

 

 

 膀胱に直接つながるチューブです。ここから1日3回、尿を出してやることになります。飼い主様の負担になるのですが、排尿できなくて辛い思いをするより、マリーちゃんは楽に生活できます。

 

 

 猫の「ミーちゃん」は1999年生まれですので、今年で25歳です。

 

 昨日は、ドアに尻尾を挟んで少し出血したので来院しました。

 

 25歳はとてもとても長生きです。でも、爪研ぎもあまりしないので、お爪が伸びて定期的に切ってあげないといけません。

 

 ついでに爪切りもしたのですが、猫ちゃん大好きの看護師さん「ミウ」さんが切ってくれました。彼女は2000年生まれなので、24歳、「私より年上です。」と、ミーちゃんのお爪をミウさんが楽しそうに切ってくれました。

 

 

 ミーちゃん、もっともっと、長生きして下さいね!

 

 

 一昨日は、久しぶりに村上まで自電車で行きました。

 

 以前はよく行っていたのですが、本当に久しぶりで、幸いにも追い風で良かったのですが、やっとの思いで瀬南温泉の入り口の「スケートパーク」まで辿り着きました。

 

 

 

 

 柴犬のチャッピーちゃんは、7月17日が誕生日で、17歳になりました。

 

 担当医の渡辺先生の誕生日も7月17日なので、昨年のブログにも載せて、17歳の誕生日も、一緒に写真を撮りましょうねと書いていました。

 

 

 17日は、私が留守でしたので、スタッフさんが写真を撮ってくれていて、先日写真をもらいました。

 

 18歳の誕生日も19歳の誕生日も、渡辺先生と一緒に写真を撮りましょうね。

 

 少し遅くなりましたが、チャッピーちゃん、誕生日おめでとうございます。

 

 

 昨日の朝、岩手の患者様から電話があり、佐藤先生が対応しました。

 

 グレートデンの出産が前日から始まったのですが、2頭死産でその後も生まれてこないので、仙台の病院で夜間診察を受けたそうです。

 

 その病院で、エコー検査で胎児はまだ2頭いるのですが、お腹の中で既に死亡しているとのことでした。

 

 電話の時点で岩手にいるので、少なくとも2頭は死産ですが出産したので、陣痛促進剤の注射をしてもらい、反応がなければ早期に胎児を取り出した方が良いとアドバイスしました。

 

 飼い主様は、岩手、福島県内で帝王切開をしてもらえる病院を探したのですが見つからず、夕方5時過ぎに私の病院に来院しました。

 

 すぐに、入院し陣痛促進剤を注射したのですが、反応はありませんでした。

 既に死亡が確認されていること、お産が始まってから2日目になっていることから、夕方の診察が終わって手術の準備をすぐにして、7時に10分に手術が始まりました。

 

 開腹して、子宮を切開し、2頭の胎児を取り出したのですが、子宮の中にはさらに1頭の胎児がいました。

 

 最初の2頭は大きな子で、既に死亡していたのですが、3頭目の子は他の子の半分くらいしかありませんでした。

 

 佐藤先生が執刀して、私と廣橋先生が助手でしたが、胎児を取り出した後に佐藤先生は飼い主様に説明するため手術を離れました。

 

 そして、佐藤先生が取り出された胎児を確認したところ、3頭目の子は微かにまだ心臓が動いていたのです。

 

 10秒に1度くらいのとても弱い脈で、当然呼吸は始まっていません。手術は、廣橋先生と宮下先生に閉腹を任せ、すぐに私も手術を離れ佐藤先生と蘇生に入りました。

 

 心臓マッサージをして、体を拭いて呼吸を刺激するのですが、反応しませんでした。しかしまだ心臓は動いています。関先生が心拍を上げる注射を打ってくれ、マッサージを続けるとしばらくすると少しだけ心拍が上がってきました。

 

 私は、マッサージをしながら小さの子に声をかけます。名前がないのでよく勝手な名前を呼びます。「頑張って生きろ!太郎!」。

 

 スタッフが「男の子ですか?」、見ると女の子なので、「がんばれ花子!」すると、一回だけ努力呼吸をしたのです。周りのスタッフも「花子!こっちへ帰ってきて」と始まりました。

 

 そして佐藤先生が、当院で一番細い気管チューブを挿管し、人工呼吸も始まり、取り出してから40分後ついにとても弱いのですが、自発呼吸が始まりました。

 

 その日残ったスタッフは獣医師6名、看護師2名、自発が始まったよと言うと、全員歓喜の声を上げました。

 

 そしてその10分後、抜管をして、花子ちゃんは元気な鳴き声をあげたのでした。

 

 

お母さんの名前は「ルミナちゃん」7月24日で4歳になりました。ちょうど4歳の誕生日にお産が始まりました。

 

 

 挿管して、蘇生中の赤ちゃんです。

 

 

 夜中は、小野先生が、赤ちゃんをお母さんのおっぱいにつけてくれました。今朝の赤ちゃんです。勝手に名前を言って申し訳ありませんでした。途中諦めなくてよかったです。スタッフさんご苦労様でした。

 

 本当に奇跡の子です。

 

 

今日の午前中に無事に退院しました。これから岩手まで帰るそうです。本当にご苦労様でした。

 

 

 いつもの忙しい時間が過ぎていきます。

 

 ロンちゃんに、たくさんのお花をいただきました。

 

 

 ありがとうございました。

 

 今日は、軟部外科の先生が来て手術があります。

 

 肺動脈狭窄のわんちゃんのカテーテル手術を、来月行うのですが、その前にバルーンカテーテルのサイズを決める必要があるので、そのための血管造影と、もう1件手術が予定されています。

 

 多分午後の診察の時間にずれ込むので、午後は獣医師が少なくなります。

 

 明日は、整形外科の先生が来て手術があるのですが、それも午後の診察時間にずれ込むことが予想されます。

 

 8月10日に、関先生が退社し、黒津先生は育児休暇に入ります。

 

 ご迷惑をおかけしますが、ご理解をお願いします。

 

 

 昨日、グレートデンのロンちゃんが、天国へ行ったと連絡がありました。

 

 この1ヶ月ほど、急に老化が始まり、おじいちゃんになってきて、そろそろ寿命かなと思っていました。

 

 1週間前の血液検査では、特に異常がなかったのですが、昨日食欲がなく、不整脈が出ているので治療を始めたと連絡がありましたが、夜に息をひきりました。

 

 ロンちゃんはグレートデンとしては、長生きで、その間たくさんの子たちの命を救ってくれました。

 

 ロンちゃん、本当にありがとう。

 

 朝のお世話は私の仕事なので、そろそろ寿命かなと、毎朝頭を撫ででタイへ出かけたのですが、私を悲しませないように、私がいない時に死んだのだと思います。

 

 ロンちゃん、ご苦労様でした。虹の橋で待ってって下さいね。

 

 

 ロンちゃん、いい子でした。

 

 

 

 タイのバンコクにある、ソイドッグのクリニックに行ってきました。

 

 Soi Dog Faundationはタイのプーケットにある犬・猫の保護施設で、獣医師30名くらい、スタッフ数200名、入院動物2000頭くらいの、大きな世説で、獣医療のレベルはとても高異施設です。

 

 プーケットには、Stray dog(野良犬)がとても多く、その子たちを捕獲して、避妊去勢手術を行い、ワクチン接種をしてまた元のところに帰す活動をしています。

 

 スタッフの人件費・施設の維持費はすべて寄付で成り立って、世界中から寄付が集まります。

 

 その活動のおかげで、プーケットには狂犬病がなくなりました。

 

 しかし、プーケット以外の都市は、まだ狂犬病があります。

 

Soi Dog Faundationは、プーケット以外の都市に、クリニックを作り、その地域のStray dog/catに、避妊手術、ワクチン接種を行っています。

 

 今回行った、バンコクのクリニックは、1日に30頭以上の不妊手術を行います。

 

 研修獣医師は、3ヶ月1日20頭くらいの不妊手術の指導を受け、指導医の許可が出ると、その次の段階に進めるそうです。

 

 佐藤先生、岸先生とバンコクに来ているのですが、来年の1月頃に、佐藤先生と、廣橋先生に、プーケットの施設に行ってもらう予定です。

 

 

 

 

 

 沖縄で、「シーサー」買ってきました。

 

 

 

 窓際に置いていたら、タマちゃんと龍ちゃんが、シーサーになっていました。