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〇『第1回ソウル・サーチン・ワンダーランド』(レポート・パート2)~櫻井隆章さんを迎えて~

 

【Soul Searchin Wonderland Vol. 1 Report ~ With Takaaki Sakurai】

 

 

(本作・本文は約2000字。「黙読」ゆっくり1分500字、「速読」1分1000字で読むと、およそ4分から2分。いわゆる「音読」(アナウンサー1分300字)だと7分くらいの至福のひと時です。ただしリンク記事を読んだり、音源などを聴きますと、もう少しさらに長いお時間楽しめます。お楽しみください)

 

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〇『第1回ソウル・サーチン・ワンダーランド』(レポート・パート2)~櫻井隆章さんを迎えて~

 

(昨日のつづき)

 

【Soul Searchin Wonderland Vol. 1 Report ~ With Takaaki Sakurai】

 

リック・ジェームス。

 

ラジオ番組プロデューサー、櫻井隆章さんを迎えてお送りした『ソウル・サーチン・ワンダーランド』、その第1回。昨日はその最初のネタ、スティーヴィー・ワンダーに関するインタヴュー、取材エピソードをたっぷりご紹介した。

 

続いて出たのが、櫻井さんがインタヴューしたリック・ジェームスのお話。

 

リック・ジェームスは1990年代に一度来日話がでて、チケットも売りに出されたが、それがキャンセルされ中止となった。だから、リックのライヴを見たり、直接話を聞いた日本人はかなり少ない。

 

櫻井さんがインタヴューしたのは、1981年6月頃。FM東京などで1979年4月から放送されていた『アメリカ音楽地図』という1時間番組。

 

ちょうど、『ストリート・ソングス』が出た直後くらいの時期。なんと日本からラジオの取材が来ると言うので、そのときリックは東海岸ニューヨーク・バッファローから、このインタヴューのためだけにロスアンジェルスに飛んできてくれた、という。そこで、食事をしながら話をしようと、和食のレストランを指定された。

 

そこにリックは、マネージャーも携えず、たった一人でやってきた。とにかく、自信にあふれ、その日本食レストランで寿司を食べながら、自らの生い立ちから、虐げられてきた経験とか、成功に至るまであらゆる話を4時間近く熱弁をふるったという。当時の録音媒体は、オープン・リールのテープから90分のカセットテープになっていた。

 

リックは1978年に「ユー・アンド・アイ」の大ヒットでファンク・ファン、R&Bファンから日本でもディスコを中心に絶大な支持を集めていたが、一般的な人気はほとんどなかった。

 

あふれる自信と反抗的な、反体制的なところがとても目立ったそうだ。それは曲をきけばよくわかる。

 

リック・ジェームスといえば、ステージ上で堂々とメンバーたちとマリファナを吸ってみせるというアーティストだ。

 

そして、櫻井さんが驚いたのが、リックが寿司をどんどん食べ、とくにいくらが好きだったこと。いくらを「一粒食べるごとにセックスが3秒伸びるんだよ」(笑)といって、大盛りのいくらを食べていたそうだ。やたらいくらを食べてたという。

 

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ちなみに、僕はリックのライヴを見たことがない。しばらく前に、入手したデイヴィッド・リッツが書いた伝記本『Glow(グロウ)』を持参。この内容などを少し紹介した。また、リック・ジェームスはドキュメンタリーが今年公開されている。

 

たぶん、これで見られるはず。約120分。

 

https://freemoviesfull.cc/watch-movie/watch-bitchin-the-sound-and-fury-of-rick-james-full-71710.4817911 

 

2014年に出た本。

 

Glow – Rick James with David Ritz

https://amzn.to/3AT65Wi

 

この本について少し紹介した。

 

デイヴィッド・リッツとリック・ジェームスが初めて会ったのは1979年。マーヴィン・ゲイの持つスタジオだった。すでにデイヴィッドはレイ・チャールズの伝記を出し、それを読んだマーヴィンから連絡があり、マーヴィンの本を書くことになり、時間があればスタジオで一緒に過ごしたり、話を聞いていた時期だった。そんな頃、勢いに乗るリックがマーヴィンのスタジオに遊びに来た。そのときマーヴィン、40歳、デイヴィッド35歳、リック31歳だった。

 

そこでいろんな話をしたことをきっかけにデイヴィッドとリックは連絡を取り合うようになった。

 

そのときマーヴィンはリックに「ドラッグなんか絶対やるな、手を出すな。身を亡ぼすからな」と忠告するが、ドラッグ漬けのマーヴィンが同じくドラッグ漬けのリックにそれを言うところがおもしろい。説得力はあるのだろうが、それを聞くリックでもない。

 

その後、1984年4月マーヴィンが急死したあと、デイヴィッドはマーヴィンの伝記をまとめ1985年に出版すると、リックはそれをいち早く読み、デイヴィッドにこういったという。「マーヴィンの伝記は素晴らしい。だが、俺の人生はもっとすごいぞ」。

 

そこで、彼らは本の出版に向けて、インタヴューなどをするようになる。

 

一時期、リックが刑務所に入っていた頃に、リックは時間があったのだろう、ノートにいろいろなことを書き印し、それをデイヴィッドに渡した。デイヴィッドも刑務所に出向き、面会し、ノートに話を取っていたそうだ。

 

一時期2カ月ほど集中して2人が話をしていたこともあったという。ところが、ある時期からデイヴィッドがリックとの連絡が取れにくくなり、結局、2004年8月6日、リックは56歳の若さで亡くなってしまう。

 

そして、デイヴィッドはその死後、リックの周辺を取材し、この伝記にまとめた。

 

ついでに、デイヴィッド・リッツが伝記作家になる大きなきっかけの話などもした。

 

(この項続く)

 

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今回のトーク・ネタ。

 

1)      櫻井さんが直接インタヴューしたスティーヴィー・ワンダー・ネタ 

2)      吉岡が直接インタヴューしたスティーヴィーの話

3)      櫻井さんが直接インタヴューしたリック・ジェームス・ネタ

4)      リック・ジェームス自伝を書いたデイヴィッド・リッツの話とその自伝

5)      ボビー・ブラウンが櫻井家にやってきたというネタ

 

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レイ・チャールズ伝記『ブラザー・レイ』

わが心のジョージア レイチャールズ物語 単行本 – 2005/2/1

レイ チャールズ  (著), デイヴィッド リッツ  (著),  吉岡正晴・訳

 

https://amzn.to/3AMjGyV

 

マーヴィン・ゲイ伝記『引き裂かれた魂』

マーヴィン・ゲイ物語 引き裂かれたソウル (P‐Vine BOOKs) 単行本 – 2009/5/28

デイヴィッド・リッツ  (著), 吉岡正晴 (翻訳)

https://amzn.to/3ep09wW

 

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