◎シャカ・カーン(チャカ・カーン):セットリスト大幅に変え、心機一転か | 吉岡正晴のソウル・サーチン

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◎シャカ・カーン(チャカ・カーン):セットリスト大幅に変え、心機一転か

【Chaka Khan: Try Something New】

心機一転。

最近では2008年6月、2009年1月、2009年11月、2011年2月以来の来日。前回はちょうど「ソウル・サーチン~クインシー・ジョーンズ」とぶつかっていたが、最終日にちらっと見に行っていたが、バタバタしててライヴ評が書けないでいた。ほぼ毎年やってきている感じだ。

今回の大きなポイントは、バンド・メンバーのコーラス2人とベース奏者を除いて、日本在住のソウル・ミュージシャンであるということ。

キーボードのキース・ヘインズ、ドラムスのロレンゾ、ギターのザンドレらは、日本のソウル・シーンで知る人ぞ知る存在。AIのライヴや、デイヴィッド・キングのマイケル・トリビュートなどで活躍中。

一方、ベースのオットーは、以前からシャカの知り合いで、シャカの妹(タカ・ブーン)の作品をプロデュースしてそれを気に入られたので、何年か前のツアーに参加。今回、久しぶりに呼ばれたという。ニューヨーク出身だが、現在はロンドン在住。それ以前10数年前に日本に住んでいて、六本木のピックフォードでもプレイしていた、という。会話のところどころに日本語も混じる。コーラスの2人は、前回来日時と同じ2人だった。

それよりも驚いたのが、今回のセットリスト(選曲)だ。下記をごらんいただくとわかるように、過去のライヴがほぼシャカの誰でも知ってるベスト・ヒットを歌ってきたのに対し、今回はあまり知られていない作品が多く歌われたこと。「スルー・ザ・ファイアー」「テル・ミー・サムシング・グッド」「ドゥ・ユー・ラヴ・ホワット・ユー・フィール」「アイ・フィール・フォー・ユー」などがなかったのだ。

これに関しては、「ディープなシャカ・カーン・ファン向け」「一般受けはしないが、通好み」「シャカのリピーター向けの選曲」などの感想が聴かれた。

「アース・ソング」に関しては、「これが私が3番目に書いた曲。いや、2番目かしら。いや、1番最初に書いた曲かな。まあ、とにかくキャリアのごく初期に書いた曲」といって紹介して歌った。

シャカにしてみれば、今回のライヴ、この選曲はちょっとしたチャレンジというか、お試しみたいな形なのではないだろうか。少し昔の曲もやります、みたいな。その試行錯誤はいいのではないかと思う。

■ ベスト

Vol. 1-Epiphany-Best of Chaka
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Chaka Khan
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■ 過去記事

2009年11月10日(火)
シャカ・カーン(チャカ・カーン)、鳥のように自由に歌う
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10384875681.html

January 10, 2009
シャカ・カーン(チャカ・カーン)・ライヴ
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20090110.html

June 03, 2008
Chaka Khan Live @ Hi Energy Performance
【シャカ・カーン初日から全開】
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080603.html

June 07, 2008
“Through The Fire” Is Chaka Khan’s Soul Searchin’ Song
【シャカ・カーン(チャカ・カーン)、多くの修羅場をくぐりぬけて】「スルー・ザ・ファイアー」について
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080607.html

June 08, 2008
More Chaka Khan At Billboard
【シャカ・カーン旋風、東京を席巻】
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080608.html

June 10, 2008
Chaka Khan (Part 4) : Yuri On The Chaka Khan’s Stage 
【シャカ(チャカ)・カーンのステージにあがったユリさん】
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080610.html

June 12, 2008
Chaka Khan’s Record Of Visit To Japan (Part 1)
【シャカ(チャカ)・カーン来日履歴・調査中】
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080612.html
シャカ・カーン来日一連の記事、5部作。

2003/10/11 (Sat)
Chaka Khan Live @ Budoukan: One & Only Voice Still Shines
http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/diary20031011.html
(2003年来日ライヴ評)

■ メンバー

シャカ・カーン / Chaka Khan(Vocals)
オットー・ウィリアムズ / Otto Williams(Bass)
ザンドレ・ヤーブロウ / Zaindre Yarborough(Guitar)
パット・プライアー / Pat Pryor(Guitar)
キース・ヘインズ / Keith Haines(Keyboards)
ロレンゾ・ブレイスフル / Lorenzo Braceful(Drums)
ティファニー・スミス / Tiffany Smith(Background Vocals)
シャレッタ・モーガン / Sharetta Morgan(Background Vocals)

セットリスト
setlist: Chaka Khan @ Billboard Live Tokyo, January 11, 2012 Wednesday

show started 21:32
01. Ain’t Nobody [CD LiveStompin’ At The Savoy]
02. Everlasting Love [CD Ask Rufus]
03. Night Moods [CD Whatcha Gonna Do For Me]
04. Earth Song [CD Ask Rufus]
05. Band solo: Member introducing
06. Please Pardon Me [CD Rufusized]
07. The Hissing Of Summer Lawns [Joni Mitchell]
08. Papillon [CD Naughty]
09. Sweet Thing [CD Rufus Featuring Chaka Khan]
10. So Naughty [CD Naughty]
Enc. I’m Every Woman [Chaka]
Show ended 22:43

(2012年1月11日水曜、ビルボード・ライブ東京、シャカ・カーン(チャカ・カーン)ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Khan, Chaka
2012-7