良い音でプレイするコツ  | PAぐっさんのテクニカルノート

良い音でプレイするコツ 

DJミキサーにマーキングされた印を目安にプレイしましょう!

オンジェムのDJミキサーのメインインジケーターの7あたりに「MAX」と印を付けてるのを見かけると思います。また、メインボリュームにはオンジェム出は2時あたりに「固定」又は「Keep」と印をつけています。
これは、「オンジェムではメインボリュームは2時で動かさないで下さい」という印。
それと「インジケーターは7までを目安にボリュームコントロールして下さい」という印。

箱それぞれ違うのですが、オンジェムの場合はこのレベルでメイン卓で規定を取っている事を指しています。規定値波はパワーアンプやスピーカーに負荷を与えない目安で必ずしもキープ出来る訳ではないので、ある程度余裕を残してあり、PAブースで規定値を超えていないか監視して、DJの不意なボリュームアップや負荷のある信号から機材を守りやすくする為の目安になっています。

インジケーターの赤が光りだしたらPAではボリュームを下げる準備をしてるとイメージしてもらうといいでしょう。
実際にはすぐに音が下がる訳ではありませんが、コンプやリミッターを設定してあり、ボリュームを上げれば上げる程それ以上にボリュームを下げる効果が働いて機材を守ろうとする用に設定されています。
オンジェムでは規定値前後でプレイしていれば時間帯や入客に応じてPAが音量を上げてくれます。
また、規定値を上回るボリュームにするとPA側で制御が効かなくなります。
この場合アンプやスピーカーを壊したらDJの責任となります。

インジケーターのメモリの数字はdb(デシベル)でとらえると+6dbボリュームを上げると聴覚上は倍の音量になると計算式があります。
規定値「7」で次のメモリが「10」なら+3dbよって1.5倍の負荷を掛けている事になります。
PAがある程度余裕を持たせていても1.5倍、2倍それ以上の負荷を与えているとするとかなり調整が難しくなるのがイメージしてもらいやすいと思います。

MCやシンガーなどマイクを使う場合もこの規定値を目安にプレイしていれば
PAがDJとマイクのバランスを調整します。
この場合、マイクはDJプレイに乗っかる存在感が欲しいか、埋もれて混ざるくらいで良いのかをマイクを使う当人かイベントを統括する方が明確にイメージを伝えてもらえば良いだけです。
マイクを使うALLMIXのイベントとほぼマイクを使わない四つ打ちのイベントのDJの音の差もこれで説明付くと思います。
PAもメイン卓に規定値「0」を取っているのでDJの音声のイベントならDJの音声=0
マイクを使うイベントなら DJ+マイク=0にしないといけないからと言う事です。

ということで、ワンポイントというか次の2点頭の片隅に置いてプレイしてもらうと良いと思います。※オンジェムの場合
・クリアな音を聞かせた場合は規定値をキープ
・ブーミーな音で聞かせたい場合は規定値超えて赤一つ(ミキサーによりますがDJMの場合は「10」、赤表示が1ポイントしか無いミキサは赤が小節の頭だけ光るイメージ)
これだけ意識していれば入客や時間でのボリューム調整はPAに委ねればいいだけです。

PAのコントロールする範囲を奪ってしまうととんでもない事になりかねないので以外に重要な規定値の表示ご理解頂ければ幸いです。