こんにちは、先日
アルミの引き戸の塗装を施工させていただきました。
施工後
アルミニウム合金の錆が浮いている為、玄関戸で見栄えが良くないとの施主さんの
相談をうけ、塗装で新たにコーティングするご提案をさせていただきました。
当初は玄関戸をやり替えたいとのことでしたが、取り換えるとなると
結構な費用もかかりますし、引き戸としての機能性自体は問題なかったので塗装で対応させていただく運びとなりました。
施工前
まずは研磨作業を電動ポリッシャーと紙ペーパーなどを使って
ぽつぽつと浮いている錆を擦り平にしていきます。
密着性を高めるためにも全体に小傷をいれていきます。
目あらし(研磨作業)が終わった後に養生を行います。
格子があるタイプの戸なので効率と仕上げを重視して
今回はスプレーガンを使って吹き付けでおこないます。
ただ、この戸自体格子を取り外せそうになく、ガラスの部分に養生をしないと吹き付けれない
養生がとてつもなくやりにくく手間がかかりますので、
なにかないかなーと。。。昔の職人さんの知恵をおかりしまして
厚手の画用紙をガラスサイズにあわせて格子の裏に養生代わりに仕込んでみました。
(現代では普通にあるビニール製の養生がなかった時代は新聞で窓の養生をしていたと
大先輩の職人さんから話を聞いていたことを思い出し、新聞よりも厚手の画用紙ならさらに
期待できるとためしてみると大成功!!!温故知新的な)
養生が完了した後に非金属系に強い強溶剤のエポキシの錆止めを
下塗りに吹き付けしました。
錆止め施工後
2液のエポキシ系はインターバル(塗装間隔の乾燥時間)をしっかりととって
翌日に2液のシリコン樹脂の3分艶の濃い茶色をトップコートとして2回吹き付けて
仕上がりました。
3分艶は下地処理でしっかりと調整すると新品のような仕上がりになりますので
施主様も大変喜んでいただき、良いお仕事をさせていただけました。