【和訳】DT Road to Sochiさんのインタビュー記事 (4) | Ode To Daisuke

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大変お待たせしました。
インタビューの続きです。
 
 
DT Road to Sochiさんの原文はこちらです。
 
 
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【訳者注: 和訳(3)Introductionに続く部分です】
 
それは、挨拶を交わした後、私がボイスレコーダーを作動させるのに手こずるところから始まった。たった4,5秒のことだったが、何時間もかかったように感じられた。私が本当に緊張したのは、この時だけだった。もしまったく何もしゃべれなくなってしまったら大変なことになる。どうしよう・・・。
 
わたしは白状した。「ごめんなさい。とても緊張してしまって・・・!」するとなんと、彼は一気に安心したようで、感謝の気持ちのこもったあの大ちゃんの表情でこう言ったのだ。「僕も緊張してます!」
 
「私って天才!」自分が誇らしかったが、最初の質問はまともな英語が出てこず大失敗に終わったので、決して成功とは言えない。だが、そのおかげで、彼はこちらが質問していないことについて話してくれることとなった。
 
ほら、こんなふうに言葉の「壁」も時には役に立つのだ。
 
――現役時代、彼は自分自身をアスリートとアーティスト両方の面があると感じていたという。
 
D: 試合で誰かに勝たないといけない時は競技者という気持ちでいる必要があったけれど、アーティストとしての気持ちもどこかにありました。
 
――しかし私は最初の質問にこだわった。ダイスケがどんなに謙虚な答えをするかがわかっていても。
 
Q: 競技に何かしらの軌跡を残したという気持ちはありますか?若いスケーターたちに影響を与えたと思いますか?
 
D: 僕が?フィギュアスケートの競技に?
 
――そう、ダイスケ、「あなた」ですよ!と心の中で思った。
 
D: うーん、それはないんじゃないかと思います。今はレベルもすごく高くなっていますし。よりアスレティックになっている感じがするけれど、、、皆に影響を与えたとは思っていません。それはないと思います。
 
Q: 最後の競技会から2年が経ちましたが、試合が恋しくなることはありませんか?また、現役を引退したことを後悔するような時はありますか?
 
D: 後悔を感じることはありません。後悔はしていないです。
 
――あまりにも平穏な落ち着いたトーンでこの言葉を語る彼に、私は衝撃を受けた。すると彼の瞳がきらめき、優しく微笑みながらこう言った。
 
D: でもたまに恋しくなる時はあります。試合の時の気持ちが恋しくなる時が。今は他のことでそういう気持ちになるということがないから、懐かしくはなりますね。
 
でももう戻りたくないですけどね!(笑)
 
――と、競技に戻る意思がないことをハッキリさせるためにこう言うのだった。
 
――彼の瞳の静けさのせいか、落ち着いた声のせいか、この時私はとてもリラックスして、ノートに書いていないことを思いついて聞いてみた。
 
Q: 宇野昌磨選手があなたのことをロールモデルとして尊敬しています。誇らしいことと思いませんか?
 
D: いえ、彼は僕とは全然ちがいますし・・・でも彼のことは誇らしく思います。彼自身の才能、彼自身のスタイルを持っているから。
 
彼はもう僕なんかを超えていますよ。4回転フリップも4回転ループもやっていて、力がありますね。
 
Q: 英語を勉強するためにニューヨークへ行かれましたが・・・
 
――ここで彼は突然笑い出し、さもこう言うかのような表情をみせるのだった。「あ~、あんまり成果があったようには見えないよね?」
「いえいえ大丈夫、お上手ですよ!」と言って安心させようとしたが、彼の表情からはその説得が失敗に終わったことが見て取れた。
 
Q; ニューヨークで「新しい夢」を探すということでしたが、そこでどんなことを見つけましたか?そこでの経験からあなた自身はどのように変わったと思いますか?
 
D: 実は、自分の目標というものは何も見つけられませんでした。でもそれは・・・
 
・・・そんなに見られると緊張して英語がしゃべれない(笑)
 
――そして日本語が口をついた。「助けて!」
 
――するとその場にいた全員が彼とともに爆笑した。私に気持ちをきちんと伝えようと必死になる彼が可笑しく、また愛おしくもあったのだ。
 
D: え~と、そこでは自分の目標は見つけられなかったけど・・・
 
Q: あなた自身がどこか変わった、ということ?
 
D: いえ、自分は変わらなかったんだけど、なんていうか・・・ニューヨークで自分はまったく変われなかったけど、その代わりいろんなものが見えたんです。
 
どう言えばいいかな・・・なんか、皆が常に自分を見てもらえる場所、輝ける場所を探しているんです。そうしたら、僕にはもう見てもらえる場所があるじゃないかって、気が付いたんです。だから・・・日本に帰ることに決めました。僕にはスケートがあるから・・・うん、それを知ることができました。
 
Q: 今年に入ってからさまざまな新しいことに取り組んでいますね。オーディオブックの朗読(注:星の王子さま)、解説やインタビューの仕事、そしてテレビでご自分のエンターテイメントのコーナーも。その中で一番楽しめたのはどのお仕事ですか?
 
D: それは分かりません。でも、これが全て次のキャリアに進むための新たなチャレンジだと考えています。これが僕にとって良いことなのかどうか・・・それは分からないけど、とにかく新しいことをやってみて、それから決めたいと思います。
 
Q: 特にこれが好き、というものはなかった?
 
D: ないですけど・・・話すのは好きじゃないというのは分かりました。キャスターや解説は、あんまり得意じゃないです。
 
どれも自分には難しいことばかりなので・・・特に好きというものはないのですが、こういう経験を通して、何か見つけられたらいいなと思います。今はまだ自分がやりたいことを探している途中ですが・・・
 
でも、フィギュアスケートにはこれからもずっと関わっていきます。
 
Q: もうすぐ舞台でダンサーとしての姿が見られますね。
 
D: はい、7月に、LOVE ON THE FLOORというショーです。
 
Q: 自分自身へどんなことを期待していますか?どんなことを学びたいと思いますか?
 
D: 分かりません。まだリハーサルが始まっていないので(注:この時はまだLOTFのリハーサルは始まっていなかった)、だからどんなストーリーになるか知らないのですが、でもいろんな形の愛、嫉妬やパッション、そんなさまざまな愛をダンスを通して見せたいと思います。歌いません、ダンスだけです!
 
――これはミュージカルじゃないよ!歌わないよ!と強調する彼が面白かった。かわいい。
 
D: サルサ、ラテン、社交ダンスなどいろんなダンスをするそうですが、まだ何も知らないんですよ。5月にLAへ行って、一週間シェリル・バークに教わることになっています。
 
それから日本へ戻って、またLAへ行って・・・その後6月には日本でのリハーサルが始まります。
 
――とても短い期間なんですね!と言うと、彼は笑った。
 
D: そう、すごく短いんです。
 
ーー「でもきっと大丈夫ですよ」彼の目に迷いが見えたので、私はそう言った。
 
D: (俯いて)だといいんですけど。
 
ーー次の質問はダイスケがずいぶん前に語ったことについて。それが将来彼を再び「脅かす」ことになろうとは、当時彼は考えていただろうか?
 
Q: 以前あなたはおっしゃっていましたね、夢はメリルのパートナーになる・・・
 
ーー私の質問が終わらないうちに、彼は吹き出した。それは今までで最高に温かく、大きな笑いで、私達も皆いっしょに笑い転げた。(そして心の中では、彼をこんなに笑わせることができたことがちょっぴり自慢だった)
 
Q: 彼女と一緒にステージに立つことになりますが、楽しみですか?
 
D: (笑いながら)うーん、どうなるか分からないけど・・・はい、楽しみですね。
 
ーー少し口を尖らせながら彼はそう言った。
 
D: 彼女と踊ることになったら、まあ・・・面白いことになるでしょうね。
 
【和訳(1)へ】
 
 
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続きます。
 
 
 

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