最近、職場で置かせ碁に強くなるにはどうしたらよいかと聞かれる。

個人的には置かせ碁の勉強はしなくてよいと思っている。
これは自分の師匠の口癖が「碁は上手に通じる打ち方をしろ、下手だけに通じる打ち方をするな」だったから。
実際に5段を名乗っていても下手打ち専門の人もいる。恐らく地力としては3段クラスもないぐらいだと思う。
そういう人は下手打ちから脱却することはまずない。
大切な基本が置き去りで、相手の悪手を誘うことばかり考えているから、
自ら上達の道を閉ざしている。
それが楽しいのであればそれでいいのだが、楽しみ方として貧しいと言えば貧しい

しかし、置かせ碁が上達の糧にならないかというとそうではない。
むしろ囲碁の深さ広さを知るのが置かせ碁だと思っている。

置かせ碁が苦手なのは大別して
1.力が不足している
2.一度に大利を収めようとしている
3.一か所ずつ形を決める打ち方をしている

1に関して、普段からコツコツと練習するしかないが、2,3は心掛けだけでも、かなり上達につながると思う。

それは互先においても形勢によって打ち方を変えることにつながるのだ。
そして二子、三子の白番をこなしていると布石が上達することは確実である。

私は置かせ碁はハッキリ言ってヘタクソだと思っているが、考えてみると昨年から殆ど負けていない。
4子以上の手合いの場合はほとんど勝負と思っていないのですが、大抵の場合は相手がこけてくれる。
形を決めずに息長く打っていると、相手がこけてくれるものなのです。

囲碁は自ら強引に勝ちに行っても碌なことがない。むしろ地味ながらも最善を尽くしていると相手がこけてくれるものだ。

結局のところ、相手が格下であっても取り組み方次第で上達につながるものだと思っている(たぶん)。

ちなみに職場の囲碁部に来るおっさんには教えていない。
その人が下手に対して態度がかなり悪いから。
ハッキリ言って関わりたくない、こっちくんな (#^ω^)