棋理、定石は便利なもの。打っているときの助けに大いになってくれる。
しかし、それらに囚われていると、必ずしもいい碁が打てるわけではなくなってしまう。
今日打ってきた碁です。互先で私の黒番。
下の状態で、aと囲うかbと広げるか迷いました。
いつもの自分であればbを選びます。
なぜなら…
「ただ囲うだけの手は小さい」というのが棋理というもの。
囲った地は後々守らなければならず、意外に小さい地になってしまうものです。
しかしaと囲って出来てしまっては大きな地。
bはいろんな含みがあります。
相手の模様を小さくしているし、自身の模様を大きくしている。
カタツキから広げる手も視野に入っている。
いいことづくめです。
ただし確定地は少ない。
それに、今日は「負ける日」と決めていました。
剣道でいう「負ける稽古」をする日なんです。
いつもと違うことを思い切ってやっていって今後のためにしたいと考えました。
で、ここでaを選択。
結果は盤面14目の勝ちでした。
う~ん、負かしてくれたら次からbを自信もって打てたのに…